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2026年1月

第341回 番組審議会

FM NACK5の第341回番組審議会が、1月14日(水曜日)にさいたま市浦和区内で行われ、片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、兼高聖雄委員(日
本大学芸術学部教授)、安福順二委員(フリージャーナリスト)、石井義行委員(団体職員)、萩原由浩委員(自治体職員)が参加して行われました。FM NACK5からは、片岡尚代表取締役会長、武藤昭代表取締役社長、森口達治放送本部長、編成制作部横地裕道次長、金井勇樹編成制作部課長、谷井佳輔編成業務部課長の6名が参加しました。今回は、2025年12月28日(日曜日)に放送されました『NACK5 Special 八王子きぬた歯科 Presents From The Edge』を試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。


本番組は、提供社でもあり、出演者でもある八王子きぬた歯科院長・きぬた泰和氏がメインパーソナリティーを務め、ゲストに実業家として成功を収めた西村誠司氏・青山学院大学駅伝部を
常勝軍団に育てた原晋氏をお迎えし、人目に縛られず、“個として生き抜いてきた”人物たちの人生観をお伝えする対談番組です。


委員の皆様から頂いたご意見は次の通りです。


〇提供番組という位置づけではあるが、きぬた歯科医長のキャラクターが立っており、楽しく聴かせてていただいた。きぬた院長のお知り合いがゲストということで、少し内輪っぽい雰囲気
が強いことは気になった。西村社長のトークでは、借金の話を掘るのではなく、苦境に陥った時のマインド面についてもう少しお話が聴ければよかったと思う。原監督のお話については非
常に興味深く、「心技体⇒技体心」という言葉が印象に残り、青山学院大学駅伝部の強さの秘訣が知れたと思う。


〇パーソナリティーとゲストによる対談番組、という構成を考えると、ある程度の知名度があること、さらには話に独自性が必須、という条件があると思うが、今回のゲストはその条件に合
致していたと思う。柴田聡氏は他番組でお馴染みの進行力が活かされており、きぬた院長とのコンビネーションもよかったと思う。二人のパーソナリティーが存在感を出しつつ、邪魔をし
ない、というチーム力は秀逸だと感じた。二人の声質が似ている部分もあり、どちらが話をしているか分からない、という点は改善の余地がある。ゲスト2名それぞれの人生論はいずれも
刺さる内容になっており、きぬた院長含めて、リスナーが気づきを得られる内容にはなっていたと思う。


〇番組のコンセプトや意図は何となくはわかるが、「境界線」というワードやその意味合いが番組に落ちていない。提供社の主たる利害関係者がメインパーソナリティーを務めてしまうと、リ
スナーの抵抗感が強くなってしまうため、きぬた院長の自由なトークパートだけを活かそう、という編集ではエンタテインメントとして厳しいのではないか。「覚悟」「個性」「他人は他人」
といったきぬた院長の意志・アイデンティティは理解したが、きぬた院長を立てながら番組を進行しなければならないという前提条件があるため、その言葉が誠実さをもって伝わらないと
も感じた。


〇スポンサーが枠を買い付けて、スポンサーが出演者でもある、という番組内容については、ラジオ局の収益構造から考慮しても異論はない。ただ、この番組には「スポンサーがやりたいこ
とをそのままやっている」というイメージを持ってしまった。きぬた院長が悪いのではなく、NACK5がもう少しリスナーとの正しい接着点を見出し、ラジオコンテンツとしてのクオリ
ティを保つべきではないかと思う。終始、悪い意味でお金の匂いがしてしまっている番組なので、放送局として今後どうあるべきかという議論は必要だと思う。


〇きぬた院長の人柄はユニークだが、ゲストトークについては、他所でも聴いたような内容だったため、新しい発見は薄かった。タイトルにある「Edge」の意味合いも分かりづらく、「崖
っぷち」という意味合いなのか、「常識の外=Edge」と位置付けているのか、このあたりはもう少し説明が必要ではないか。トークの中で、「ラジオには出ない人が出てくれている!」
という表現があったが、ラジオはテレビの下位互換ではなく、他所のメディアと比較して低い位置にあるわけではないと思う。本表現はNACK5が自分たちのラジオを卑下しているよう
に聴こえてしまった。


〇ターゲットはある程度絞られる番組だと思うが、Podcastではなく地上波での放送で急に流れてくると強い違和感があるのではないか。パーソナリティーやゲストの言葉の裏には、
もっと深い哲学が込められているはずだが、表層の「個」「成功」といった言葉だけが飛び交うため、胡散臭く感じてしまった。原監督や西村社長の生き方を言葉に変換して、リスナーに
深く刺すところまでは行き切らなかった、という印象。せっかくの素材を生かすのは、NACK5の制作チームであるべきであり、その創意工夫に不足があると言わざるを得ない。

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