FM NACK5の第329回番組審議会が、10月8日にさいたま市浦和区内で行われ、片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、安福順二委員(フリージャーナリスト)、石井義行委員(団体職員)、萩原由浩委員(自治体職員)が参加して行われました。FM NACK5からは、武藤昭代表取締役社長、森口達治放送本部長、廣瀬紀子編成業務部長、谷井佳輔編成業務部課長代理(番組プロデューサー)、の4名が参加しました。
今回は、2024年9月21日に放送されました「Best Hit USA」を試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。
今回の「Best Hit USA」は、番組独自の洋楽ヒットチャートをお届けする番組です。日本を代表するDJ・小林克也氏の軽快なナレーションと最新のUSAヒットソングを組み合わせた唯一無二の音楽情報番組です。
委員の皆様から頂いたご意見は次の通りです。
◎洋楽ファンが減少している現代において、リスナー層が見えづらい番組だと感じました。
元々はテレビ番組からスタートしている番組ですが、ラジオ版では差別化を図った方が良いと思います。チャート形式にこだわるのではなく、「タイムマシン」のコーナーに特化して、様々な時代のヒットソングを小林克也氏に解説してもらう等、DJが最大限生きるような構成になっていたら、さらに面白いと思いました。
◎テレビ版の「Best Hit USA」をリアルタイムで観ていたので、懐かしい気持ちになりました。小林克也氏ありきの音楽番組であり、この番組スタイルは完成されたものと感じました。放送時間については日中ではなく、夜帯の方が合っているように思いました。
◎シンプルな作りでありながら、小林克也氏の世界観を十分に堪能できる番組だと思います。可能であれば、このままの「Best Hit USA」をずっと続けてほしいです。独特の雰囲気を感じられる番組ですが、番組内で流れるCMが番組と合っておらず、その点は残念でした。
◎小林克也氏の自由なトークスタイルは、刺さる層には深く刺さるだろう、と感じながら聴きました。楽曲紹介時の解説が、1度聴いただけでは分かりづらく、新規の洋楽ファンを増やしていくことを目的とするならば、少しズレているようにも思いました。現代のラジオシーンにおいて、非常に貴重な番組だと感じますが、若者の音楽聴取環境の変化を考えると、ついていけない番組になりつつあるとも感じました。