FM NACK5の第294回番組審議会は、新型コロナウイルス感染症感染防止の為、メール審査にて4月13日に行いました。片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、PANTA委員(ミュージシャン)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、青山正則委員(埼玉県県民生活部青少年課・企画・非行防止担当・主幹)、佐々木則夫委員(大宮アルディージャ・トータルアドバイザー)、安福順二委員(フリージャーナリスト)が参加して行われました。FM NACK5から、片岡尚代表取締役社長、森口達治編成部長、山村太郎制作部長、廣瀬紀子編成部担当部長の4名が参加しました。今回は、2021年2月7日(日曜日)の6時から6時55分まで放送しました「スギテツのGRAND NACK RAILROAD」を委員の皆様に試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。
今回の「スギテツのGRAND NACK RAILROAD」は、毎週日曜日、朝6時から6時55分に放送している番組です。パーソナリティー・スギテツの杉浦哲郎と岡田鉄平、そして女子鉄アナウンサーを名乗るフリーアナウンサー久野知美が本格的な鉄道ファンから「鉄道?う~ん」という非鉄の人まで鉄道を愛してやまない人々、いつも鉄道を利用している人々に向けた音楽と鉄道の番組となっております。
委員の皆様からいただいたご意見は次のとおりです。
◎ NACK5の鉄道番組としてすっかり定着した感がある番組で、大変落ち着いた感じが日曜日の朝という時間帯には聴きやすい番組だと思います。ただ今回久々にこの番組を聴いて感じた事は、聴きやすい反面、鉄道にあまり詳しくない自分には内容が薄く感じてしまいました。出来れば鉄道ファンにしか解らないマニアックな所まで取り入れた方が、鉄道マニアの方にはより強い共感が生まれる場所になる様な気がするのと、マニア以外の方の興味もひけるのではないかと思います。
◎番組の中で紹介をしていた「ムーンライトながら」は自分自身よく乗車した事があり、青春18きっぷとの組み合わせで関西や九州方面に旅行をした事を思い出し、廃止は残念に思いました。パーソナリティーの方々は、落ち着いた雰囲気で日曜日の朝にはピッタリな感じがしました。久野知美さんのコーナーで紹介をしていた“合格駅”などのローカル線の話題もとても興味を持て、ゆっくりと旅行をしたいなと思わせる好感の持てる番組だと思います。
◎ 今回の番組は、鉄道好きな音楽家・スギテツのお二人をメインとした音楽と鉄道の番組ですが、音楽・鉄道に関心の強い人、そうではない人にとっても楽しめるラジオらしい好企画番組だと思います。全体的にトークも落ち着いて聴きやすく、番組内で流れる選曲もとても良かったです。鉄道トークコーナーでは、「ムーンライトながら」の廃止についての説明もわかりやすく、リスナーからのメッセージ紹介では、名鉄吹奏楽団や貨物時刻表など話を次々と発展させていて、特に二人がファンファーレ風アレンジを披露した所はダイナミックな音で、実際にゲートが開いて馬が走っている様で感心しました。最後に番組中に流した曲名を全部まとめて紹介をしていましたが、曲を流す前後に紹介した方がわかりやすいのではないでしょうか。
◎ 鉄道好きと言うと少し後ろめたい雰囲気を持つ人々と少し前にはイメージされていたのですが、この番組ではリスナーのお便りとお二人が噛み合っていて幸福感が醸し出されている番組になっていると思いました。“鉄道トーク”のコーナーで紹介していた「ムーンライトながら」の話や、久野知美さんの“女子旅レポート”、リスナーからのお便りの“貨物時刻表”についても興味深い話題でした。パーソナリティースギテツさんの活動範囲が広く、そこが番組のおもてなし感となっているのではないかと思います。
◎ 今回の番組「スギテツのGRAND NACK RAILROAD」の番組名ですが“グランドファンクレイルロード“にかけたタイトルはとてもいいと思います。鉄道トークコーナーで紹介をしていた「ムーンライトながら」廃止の話はシビアですが、しっかりと番組で取り上げている事に感銘を受けました。杉浦さんと岡田さんのピアノとヴァイオリンでファンファーレを模した演奏も番組ならではの素晴らしさです。話題で触れていた”駅ピアノ“の話もタイムリーでお二人の声質もラジオにピッタリで聴きやすかったです。
◎ パーソナリティーお二人のトークも長いコンビネーションだけあって落ちつていてスムーズに進行していて安心感があり聴きやすいです。鉄道トークの「ムーンライトながら」廃止の話では原稿を棒読みしている感じでしたので、もう少しラフな感じで情報をいれる方がよいのではないでしょうか。久野知美さんもすっかり鉄の女子アナとして定着し聴きやすく楽しいのですが、内容が中途半端で解りにくかった印象です。構成やトークの安定感は抜群なので、もう一歩踏み込んで全体的に情報量を増やしたら今よりももっと楽しくなるのではないかと思いました。
◎ 日曜日早朝の時間には最高の内容で、大宮・鉄道の街として企画も良い印象を感じました。“乗り鉄、撮り鉄”を始め様々な鉄道ファンがいる中での情報は幅の広さを感じます。また、お二人のバイオリン、ピアノの巧みな演奏や、久野知美さんを交えてのコンビネーションにも好感が持てました。以前、自分もこの番組を聴きながら散歩をしていた時、孫が電車が好きだったので、帰宅後電車が見られるスポットに連れて行ったきっかけを作ってもらった思い出深い番組です。