FM NACK5の第286回番組審議会が、7月14日にさいたま市浦和区内で行われ、片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、PANTA委員(ミュージシャン)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、青山正則委員(埼玉県県民生活部青少年課・企画・非行防止担当・主幹)、安福順二委員(フリージャーナリスト)が出席して行われました。FM NACK5から、片岡尚代表取締役社長、水谷豊編成制作部長、山村太郎編成制作部担当部長、酒向高幸編成制作部次長・廣瀬紀子編成制作部次長,髙杉太郎編成制作部6名が出席しました。今回は、2020年6月7日(日曜日)午後12時55分から15時55分に放送しました「パーマ大佐・鬼頭由芽Music toy box」を委員の皆様に試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。
今回の「パーマ大佐・鬼頭由芽Music toy box」は、2019年6月に放送した特別番組「NACK5 SPECIALパーマ大佐・鬼頭由芽のタイトルはありません」として冒頭からエンディングまで、第2回放送を夢見て、リスナーからタイトルを募った音楽バラエティー番組の第2弾。音楽一家で育った歌ネタ芸人で、NACK5でもお馴染みの「パーマ大佐」と、FMラジオのDJとしてのテクニック、及び音楽の知識を持つ「鬼頭由芽」による「音楽を使ってリスナーと楽しむ」番組となっております。
委員の皆様からいただいたご意見は次のとおりです。
◎ 今回の番組の「音楽を使ってリスナーと楽しむ」というコンセプトはとてもいいと思います。番組のコーナーで、男性の声が高くなってきている事を扱っていましたが、そういった話題が他でもある中で、今回は、番組のテーマとして取り扱って、さらに検証をしていくという内容がとても興味深かったです。音楽だけではなく、さまざまなジャンルの専門家などを入れてさらに検証をしてみるのもおもしろいのではないかと思います。タイトルにある「おもちゃ箱」の通り、もっとゴチャゴチャ感があっても良かった感じもします。
◎今回の番組コンセプトとして、「音楽を使ってリスナーと楽しむ」という切り口は面白いと思いましたが、番組の内容と時間帯のミスマッチが気になりました。この時間にやるのであれば、もう少し笑いが欲しかったです。正直どうでもいい話題に感じ、この時間だとリスナーが離れてしまうのではないかと思いました。パーマ大佐は多才な方なので、もう少し色々な面を引き出せるような内容が欲しかったです。
◎ 私は、音楽が苦手なのでどんな番組なのかと思って聴きました。番組コーナーの「J-POP研究所」では、順番にキーの高い曲を紹介していて、ある年代によって“キー”が高くなったと言う話をしていましたが、その時代だと言われるとそうでも無いような気もしました。タイトルに“研究”とあるように、出来ればもう少し内容を掘り下げて、学者などを入れたらもっと良くなるのではないかと思います。「ランキングバトル」のコーナーでは、聴いていて“ランキング”の付け方がわからなかった事と、紹介していた歌手と曲の魅力が伝わらなかったのが気になりました。
◎ パーソナリティーの“パーマ大佐さんと鬼頭由芽さん”が、曲を良く知っていて安心して番組を聴く事が出来ました。番組のターゲット年齢は“10代から30代”との事ですが、その年代がはたしてこの日曜日の昼間に聴いているのか気になりましたが、パーマ大佐に対して、鬼頭由芽さんが年上なので、パーマ大佐が鬼頭さんに甘えている様な関係がターゲットには効果的に届いたのではないかと思います。コーナーの「J-POP研究所」でやっていた“遊びながら楽曲の分析”というのは面白いのですが、せっかく分析をするのであれば、専門家やアーティストを入れたらもっとリスナーにも納得して貰えたのではないでしょうか。
◎番組企画の“ターゲット”である若いリスナーの意見を取り入れていたり、パーソナリティーの人柄がよく伝わったいい番組だと思います。パーマ大佐と鬼頭由芽さんは、とてもあっていて安心感もあり今回番組を聴いた人が、また次回も聴いてみたいと思える内容だったのではないかと思います。
◎パーソナリティー“パーマ大佐”のトークは安心して聴いていられました。番組コーナー「J-POP研究所」では、“男性ボーカルのキー”がどんどん高くなっているという話をしていましたが、パーマ大佐がその高いキーをサラッと歌えたのはさすがだと思いました。「曲あてクイズ」のコーナーで、紹介をしていた曲は正直わかりませんでしたが、10代から30代のリスナーにはツボにはまる選曲だったと思います。