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2021年6月

第296回 番組審議会 報告

FM NACK5の第296回番組審議会は、新型コロナウイルス感染症感染防止の為、メール審査にて6月8日に行いました。片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、PANTA委員(ミュージシャン)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、青山正則委員(埼玉県県民生活部青少年課・企画・非行防止担当・主幹)、安福順二委員(フリージャーナリスト)が参加して行われました。FM NACK5から、片岡尚代表取締役社長、森口達治編成部長、山村太郎制作部長、廣瀬紀子編成部担当部長の4名が参加しました。今回は、2021年5月17日(月曜日)の18時から20時まで放送しました「キラスタ」を委員の皆様に試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。


今回の「キラスタ」は、毎週月曜日から木曜日18時から20時に放送している番組です。学校、仕事帰り、夕飯を作るタイミングや買い物帰りなど夕方に何かをしながら楽しめる番組を目指しています。月曜日と火曜日のパーソナリティーは、お笑いコンビ「コットン」の西村真二と斉藤百香がしゃべりまくる2時間。水曜日と木曜日はアーティスト三浦祐太朗と斉藤百香で、とにかく音楽をかけまくる2時間。夕方から夜にかけて何がキラッとする話題・音楽を見つけられる番組となっております。


委員の皆様からいただいたご意見は次のとおりです。


◎ パーソナリティーの西村真二さんと斉藤百香さんお二人の楽しそうな雑談を中心にテンポ良く進行されていて、企画意図通り“何かをしながら楽しめる”番組だと思いました。ただ、番組の内容が捉えどころ無いの感じなので、ここだけは必ず聴きたいと思える所が欲しいと思います。あと、二人の会話に所々“ラフ”な言葉遣いや毒舌が出てくるのですが、お互い探り探りな感じで毎回微妙なフォローが入るのは逆に毒舌部分が目立っている印象を感じました。

◎「キラスタ」のお二人のトークは、映画や音楽など話題の幅が広く楽しく聴けました。ただ、番組のはじめの辺りは西村さんの声が聴きにくく感じました。コーナーの“ボケワードパズル”では多少乱暴な言葉が長時間にわたり使われている印象でした。ツッコミ担当の西村さんのキャラクターを知っていれば楽しいやり取りですが、初めて聴く人にはなじめないのではないかと感じました。

◎ 番組内で紹介していた“マニアックニュース”で話していた宝くじ、洗濯のエピソードは、自分も共感出来てとてもラジオらしいと思います。たまに埼玉愛の無さを番組内で話してしまう西村さんの発言が面白いのと、リスナーを突き放した様な口調がとても新鮮で、月並みな口調よりもこれくらいくだけた話し方の方がリスナーとの距離が近くなり、夕方のNACK5らしさを感じて親近感がわきました。斉藤百香さんの受けも機転が利いて愛らしく、斉藤さんのポジションは大事だと感じました。

◎ 全体的にバラエティー番組としてこの時間帯にやるべき事、伝えるべき事が何かをよく考えられている感じがしました。話題の幅も、宝くじ・笑い・音楽・映画など無理なく広く2人で喋りながら掘り下げていく深さも適度でいいと思います。コーナーの“ボケワードパズル”は、1つの投稿から話題が膨らむ仕掛けになっていて、ありそうで無かった企画ではないでしょうか。出来れば月曜日と火曜日は、あと何かもう一つ工夫があればよいと思います。

◎ 今回の「キラスタ」はパーソナリティーの二人が早いテンポで番組を楽しく盛り上げようとしているのを強く感じました。ただ、聴いていて違和感を感じる点がいくつかありました。番組内で「久々に胸を突き刺す感銘を受けた言葉」での話や、マニアックニュース“での宝くじをめぐる二人の話のやりとりが少しやり過ぎに感じて、聴き手側としてはそれほど面白くなく感じ、逆にシラケてしまいました。”ボケワードパズル“コーナーも、ツッコミキャラ=汚い言葉状態のオンパレードで乱暴な言葉の多用は聴き苦しくて疲れました。

◎ 仕事帰りなど帰宅するリスナーが聴く番組として、この番組にお任せしておけば安心という印象です。番組も少しずつ「痛いところをやんわりと突く」様な姿勢から、何を言い出すかわからないとハラハラしながらテンポよく会話が進むところは魅力だと思います。トークのボケや外しなどの対応力や適応力が抜群なのは、パーソナリティーお二人が公私ともに振り幅も大きく内面も充実していて、その掛け合わせがうまくいっているからなのではと思いました。西村さんのコンビ名が新しくなった経緯も面白かったので今後の展開も楽しみです。

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