よその地域から持ち込まれ、
生態系や農林水産業に被害を与えてしまう「外来種」。
日本ではブラックバスやアライグマなど、
一度、定着してしまった生物を、
完全に駆除するのは大変困難です。
これは諸外国も同様で、アメリカの東海岸でも、
「ヨーロッパミドリガニ」という外来種のカニが大繁殖し、
アサリなどの水産資源を食べ尽くすことで
地元の漁業に、年間数千万ドルもの大打撃を与えていました。
そこで生まれたのが、
「駆除するだけでなく、捕まえて美味しく食べよう」
という逆転の発想です。
このカニ、普段は小さくて殻も硬いのですが、
脱皮した直後の体がやわらかい状態なら、
丸ごと美味しく食べられます。
それに目を付け、
レストランへ届ける仕組みを作ったところ、
1匹わずか8セント、100円程度だったカニが、
なんと3ドル、400円以上で取引される
人気食材に変身しました。
今では、名物のフライやパスタだけでなく、
ペットのおやつや、カニを使ったお酒にまで活用されています。
「厄介者」を「ごちそう」に変えてしまったように、
発想をうまく転換する“柔軟さ”。
外来種問題と向き合う大きなヒントになりそうですね。