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12/13 ADVANCE EARTH 放送後記

ユネスコの世界遺産にも登録されている、
タイのカオヤイ国立公園。
東京都とほぼ同じ広さを誇るこちらには、
ハイキングコースやキャンプ場などがあり、
世界中から多くの人が足を運ぶスポットです。
けれども、観光客が捨てていくゴミを、
野生動物が間違って食べてしまい、
そんな動物たちは命の危険にさらされているといいます。

なかなか改善されないこうした状況に
タイの環境大臣ワラウット・シラパアーチャーさんは、
なんと「ゴミを持ち主に送り返す」という手段で、
問題の解決に取り組みました。

添えられた手紙には、「カオヤイ国立公園に所持品をお忘れです」
「ご返送いたします」と書かれています。
公園に入るためには住所を登録する必要があるので、
それを手掛かりに、誰がゴミを捨てたのかを地道に追跡し、
特定したのだとか。
国をあげて本気で取り組む姿勢が伝わりますね。

国立公園には、野生の動物たちを絶滅の危機から守り、
豊かな自然を次の世代まで受け継ぐ、という役割があります。
たとえ小さな袋ひとつ、梅干しの種ひとつであっても、
生態系に影響を及ぼしかねないことから、
「ゴミは各自持ち帰り」が原則です。

まず、その土地の文化や自然に敬意を払う。
そうしたら、自然とゴミを持ち帰ろうと思えるのではないでしょうか。

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