俳優の松岡茉優が主演し、成田凌と7年ぶりに共演する映画『男ともだち』(11月6日公開)から、主人公・神名(かんな)と“男ともだち”のハセオが京都、富山、広島で過ごす“3つの夜”を捉えた特別映像が公開された。恋人でも家族でもない2人の距離感と、人生の岐路に立つ神名の心の揺れを映し出す。
【動画】男ともだちと過ごした“3つの夜”を切り取った特別映像
本作は、『しろがねの葉』で「第168回直木賞」を受賞した千早茜のロングセラー小説を映画化したもの。千早作品が映像化されるのは初めてとなる。三島有紀子監督がメガホンを取り、「第39回東京国際映画祭」(10月26日~11月4日)のコンペティション部門への出品も決定している。
松岡が演じるのは、京都で暮らすイラストレーターの神名。かつて絵本で賞を受けて脚光を浴びたが、最近はクライアントからの無理な要求に神経をすり減らし、惰性や不毛な恋愛に逃げる日々を送っている。30歳を目前に、人生に行き詰まりを感じていた神名は、出会った頃からなぜか自分を深く理解してくれるハセオ(成田)と、7年ぶりに再会する。
「第一夜・京都」の映像には、思いがけない電話をきっかけに再会した2人が、花の回廊とも呼ばれる鴨川沿いの道や京都の街を歩く姿が収められている。昔と変わらない距離感で接するハセオと夜通し語り合い、朝には蹴上インクラインへ。ほっと息を吐く神名と、その姿を見つめるハセオの表情を捉えた。
「第二夜・富山」は、ハセオの部屋で過ごす大晦日の夜。仕事に疲れた神名は「煮詰まってるならこっちきてもええで」という言葉に甘え、特急サンダーバードに乗り込む。雪で出かけられない2人は、大学の映画サークルで知り合った頃のように、部屋で映画を見て過ごす。しかし、神名はそこで、自分が数年前に描いた絵本を見つけ、表情を曇らせる。
「第三夜・広島」では、仕事もプライベートも追い詰められた神名が、ハセオに「ハセオはさぁ、なんで私とはしないの?」と問いかける場面が。同じベッドに横たわっていても、恋人同士でも家族でもない2人。その関係にいつか訪れるかもしれない“終わり”を恐れる神名の心情と、ハセオとの時間が彼女にもたらす変化を描く。
先日行われた完成報告試写会で、松岡は「神名にとって人生の岐路である3つの夜を一緒に過ごしてもらえたらうれしいです」と観客に呼びかけた。今回公開された映像は、美しいロケーションの中で紡がれる、心をざわつかせる2人の時間を捉え、本作の見どころが詰まった内容となっている。