今週は改めて、大盛況に終わった神谷町小歌舞伎のお話も
たっぷりと語ってくれた橋之助さん。
今回主演を務めた「魚屋宗五郎」にまつわる不思議な出来事に遭遇したそうです。
悲劇であり、喜劇であり、主役の存在が大切な今の形になったのは
戦後の歌舞伎を立て直した人物といわれる六代目尾上菊五郎さん。
橋之助さんの祖父、先代・中村芝翫さんも六代目菊五郎さんを親のように慕い
様々な教えを受けたそうです。
残念ながら、六代目菊五郎さんの「魚屋宗五郎」の映像は現存していないそうですが
「レコードがあるらしい」とお父さんの芝翫さんから聴いていたそうです。
けれど、どこを探しても、ネットで検索しても見つからずに諦めていたとか。
時が流れて、今回、橋之助さんが「宗五郎」を演じるにあたるご縁が訪れましたが
先月の歌舞伎座千穐楽の楽屋に中村梅玉さんのお弟子さんが現れ、
幻の「尾上菊五郎さんが演じた宗五郎」のレコードを持ってきたとか!
一門で掃除をしていたところ、資料庫からこのレコードが出てきたそうで
これは、先代の芝翫さんからお借りしたものだから、返却しなくては…となったとか。
それが、神谷町小歌舞伎の全体稽古の前日というタイミング!
おじいさんの先代・芝翫さんが自分のために、起こしてくれた奇跡に違いないと確信した橋之助さんは、早速、レコードプレイヤーを購入。
六代目菊五郎さん演じる宗五郎の声や雰囲気を耳で感じ取ったとか。
伝統を受け継ぎ、継承していく歌舞伎界ならではの不思議なお話ですが
そんなことを思いながら、また橋之助さんの宗五郎を拝見できる日も楽しみですね。