BBMは27日、東京・渋谷で開催された記者向け発表会にて、無料インターネット放送サービス「FAST ch」に新たな5チャンネルを追加すると発表した。ニュース、専門競技、地域情報、アニメまでジャンルを広げ、現在18チャンネルの編成をさらに拡充する。年内には30チャンネル規模への拡大も視野に入れる。
【写真】FASTチャンネルに新たな5チャンネルを発表
今回加わるのは、「Free TV NEWS Powered by 17LIVE」「囲碁・将棋ライト」「丸ごと北海道 ch」「アニマックス FREE」「東海ロキポ ch」の5媒体。それぞれ独自色の強いコンテンツをそろえ、既存テレビ放送や動画配信とは異なる“流し見できる専門チャンネル”として存在感を高める。
「Free TV NEWS Powered by 17LIVE」は、FAST chと17LIVEが共同制作するニュースチャンネル。平日午後6時から30分、注目ニュースを生配信する。通信社のニュースをもとにスポーツや時事など幅広い話題を扱い、FAST chと17LIVEアプリで同時配信する点も特徴だ。ライブ配信サービスの双方向性と、編成型ニュースの即時性を掛け合わせた新しい報道モデルとなる。
「囲碁・将棋ライト」は、囲碁将棋チャンネルが30年にわたり制作してきた1万本超の番組資産から名局や講座番組を編成する。将棋八大タイトル戦の一部生中継にも対応し、愛好家だけでなく新規ファンにも門戸を広げる。会場では、前日に藤井聡太名人戦の対局をライブ配信したことも紹介された。
地域色を打ち出すのが「丸ごと北海道 ch」と「東海ロキポ ch」だ。「丸ごと北海道 ch」は北海道の民放5局が垣根を越えて初めて協業。観光地だけでなく、地元の人しか知らない秘境や名店など、全国区ではない北海道の魅力を24時間発信する。九州エリアを扱う既存チャンネルとの連携企画も検討しているという。
「東海ロキポ ch」は、名古屋の民放5局が共同運営する動画プラットフォーム「Locipo」と連動した地域チャンネル。愛知・岐阜・三重のグルメ、旅、バラエティなどを多彩な出演者とともに届ける。東海3県の魅力発信と地域活性化を掲げる。
「アニマックス FREE」は、新旧の人気アニメを24時間365日編成するチャンネル。1998年開局のアニマックスが培ってきた作品群を活用し、かつての視聴者層の呼び戻しと若年層の新規獲得を狙う。アニメ作品だけでなく、アニソンや声優イベントなど周辺カルチャーの展開も視野に入れる。
FAST chは、広告モデルで無料視聴できるFAST型サービスとして2024年に国内展開を開始した。今回の発表では、新型TVスティック「TS-405G」も公開。Googleの「Google TV for Operators」を採用し、端末起動時にFAST chへ素早くアクセスできるUIを実装するなど、視聴導線の改善も進める。コンテンツ拡充と使いやすさの両輪で、次世代テレビ視聴の定着を狙う。