藤井道人プロデュースで、長編映画監督デビューを果たす秋葉恋監督の『東京逃避行』(2026年初春公開)に、俳優の綱啓永と高橋侃が出演していることが発表された。
【画像】映画『東京逃避行』場面写真
本作は、「次世代の映画監督を育成する」ことを掲げる「第2回東京インディペンデント映画祭」において、審査員長の藤井および特別審査員の綾野剛らに選出されグランプリを受賞した、秋葉監督の同名短編を長編化したもの。舞台は新宿・歌舞伎町の「トー横」封鎖後の世界。居場所を失った少年少女たちが、もがき、さまよう姿を描く。
家庭でも学校でも居場所を失い、憧れと逃避心を抱えて歌舞伎町に来た高校生・飛鳥を演じるのは、2018年に「ミスヤングマガジン」に輝き、Netflixドラマシリーズ『サンクチュアリ-聖域-』で小悪魔ホステス・七海役を好演し注目を集めた寺本莉緒。田舎を飛び出してトー横で暮らし、界隈から人気を集めているネット小説「東京逃避行」の作者・日和を池田朱那が演じる。
新たに発表された綱は、トー横で流れ着いた若者たちを保護する“エド”役を演じる。「この物語に共感し、命の尊さをリアルに感じていただき、皆様の人生に何か力を与えられるような作品ができたと思います。エドがこの居場所を作った意味、曲げられない信念、そしてエドがする最後の選択、覚悟を見逃さないでいただきたいです」と語っている。
高橋が演じるのは、トー横の若者たちのリーダー格である“メリオ”役。「居場所は場所だけじゃない。人にとって人は居場所にもなる。裏切られるのも人ですが、その傷を癒してくれるのも人なんだなと教えてくれた映画です」と本作への意気込みを述べた。
さらに場面写真も解禁され、寺本&池田演じる飛鳥と日和がネオンの明かりに包まれてUFOキャッチャーに興じる姿や、綱と高橋演じるエドとメリオが穏やかに語り合うカットが公開された。それらは、一見日常のひとコマながら、“居場所”を求める若者たちの切実な時間を象徴している。
■エド役:綱啓永のコメント(全文)
『東京逃避行』エド役を務めさせていただきました綱啓永です。
この作品に出てくる人物は皆つらい何かを抱えています。それは観てくださる皆様にも当てはまる部分があると思います。この物語に共感し、命の尊さをリアルに感じていただき、皆様の人生に何か力を与えられるような作品ができたと思います。
エドがこの居場所を作った意味、曲げられない信念、そしてエドがする最後の選択、覚悟を見逃さないでいただきたいです。
また、個人的には秋葉さんとの出逢いにとても感謝しています。凄く誠実に真っ直ぐに作品と向き合っていて、救われた瞬間が何度もありました。また作品でご一緒できたらうれしいです。
皆様、公開まで楽しみにお待ちください。
■メリオ役:高橋侃のコメント(全文)
暗い闇の中で手探りに光を探している時にこの映画、そして秋葉恋に出会いました。
「居場所」がなかった自分に「居場所」をくれました。
メリオにとっての正義、守れていると思っていたはずだった物を見失った時、探 したのは「居場所」ではなく「人」でした。居場所は場所だけじゃない。人にとって人は居場所にもなる。
裏切られるのも人ですが、その傷を癒してくれるのも人なんだなと教えてくれた映画です。僕の光です。