俳優の高橋一生が30日、都内で行われた映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』大ヒット御礼舞台あいさつに登場した。
【集合ショット】豪華!笑顔をみせる高橋一生&飯豊まりえら
『岸辺露伴は動かない』は、荒木飛呂彦氏の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフシリーズ。2020年12月に第1期としてドラマ化されると、21年12月に第2期、22年12月に第3期が放送。映画版第1作目『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が23年5月26日に公開された。
最新映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は、シリーズの原点であるエピソードを、“全編ヴェネツィアロケ”で映画化。漫画家・岸辺露伴がヴェネツィアの教会で、仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞くことから始まる物語となっている。
舞台あいさつには高橋のほか、俳優の飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督も登場。最初のあいさつで高橋は「大ヒット御礼舞台あいさつということで、これほどうれしいことはありません。これまでこのシリーズを追ってくださった皆様、もちろん原作ファンのみなさま、そして初めてこの世界に触れてくださったみなさまと、この場を分かち合えることがすごくうれしく思います」と笑顔を浮かべ、映画の大ヒットを喜んだ。
そしてキャスト・監督と撮影の思い出や映画の見どころについて語り合ったあと、改めて高橋がスピーチ。「原作という大きく肥沃な土地にしっかり根を張らせていただいてもう6年経ちました。皆さんの評価や応援という水や日差しのおかげで、枝葉を伸ばしてきました。そしてようやくここで一つの作品として、物語を紡げるほどの強度になってきたんじゃないかなと思います」と、6年にわたり続けてきた実写シリーズを振り返る。
続けて「岸辺露伴という男は、世間に迎合せずに自分の矜持と誇りを最優先する男で。自分の人生というものに誠実に生きていいんだということを後押ししてくれるような存在かなと思います」と自分にとっても大きな存在だったことを明かした。
最後に映画について「今回は幸福や絶望といったテーマがありますけど、僕は裏テーマとして人が人であることとは何なのか、ということをいつも意識しながら撮影に臨んでいました。今回出てくる登場人物も形はどうあれ、絶望であれ幸福であれ、それがいびつなものであっても勇気をもって生きていた。あるいは生きているんだと思います。露伴を含めて。勇気を持つというのは人生に立ち向かっていくとか、そういうことだけではなくて。逃げる勇気も時には人生においては必要だと思います。受け入れる勇気も必要ですし、そういった勇気みたいなものをこの作品から受け取っていただけたらなと。持ち帰っていただき、いつかどこかで思い出していただければなと思います。“人間讃歌は『勇気』の讃歌 人間のすばらしさは勇気のすばらしさ”ですから。これはツェペリの言葉です。みなさん本日は本当にありがとうございました」と会場の観客たちにメッセージを送った。