映画『国宝』(6月6日公開)のジャパンプレミアが30日、京都・東寺(真言宗総本山 教王護国寺)で行われ、豪華キャストが集結。森七菜はのどの不調だったが、大先輩の渡辺謙が軽やかにフォローしてみせた。
【集合ショット】あまりに豪華すぎ!吉沢亮&横浜流星らがドレスアップして登場
世界遺産でもある東寺で映画イベントが実施されたのは初めて。現実の“国宝”である「金堂」にレッドカーペットが敷かれ、吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森、見上愛、田中泯、渡辺、李相日監督がそろった。
マイクを持った森は「ごめんなさい」と切り出すと「体調は万全で、きょう楽しみにしてここに来て…なぜか声だけがおかしい」と告白。すると、隣に立った渡辺が軽妙に合いの手を入れ、森に向けてサムズアップ(大丈夫)のジェスチャーをしてみせた。
渡辺はトークで率先してユーモアを交えて和ませ、フォトセッション時には、横浜の肩を抱くなど、後輩たちへの愛が満ちた。国宝の神聖さもあふれ、「この作品にふさわしい幕開け」と語っていた。
同作は、黒衣として3年間歌舞伎の世界に身を置き、その体験をもとに執筆した吉田修一氏による同名小説を、実写映画化。任侠の一門に生まれながら、歌舞伎役者の家に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢)が、芸の道に人生を捧げ、やがて“国宝”と称される存在になるまでの50年を描く、壮大な一代記。
物語は、抗争によって父を亡くした喜久雄が、上方歌舞伎の名門・花井家の当主である花井半二郎(渡辺)に引き取られたことから始まる。喜久雄は、半二郎の息子であり、名門の跡取りとして育てられた俊介(横浜)と出会い、兄弟のように、親友として、そしてライバルとして、ともに芸に青春を注いでいく。