■『RIZIN.54』(11日/TOYOTA ARENA TOKYO)
第3試合でジョリーに1ラウンドでKO勝利した平本丈が、完璧だった試合を振り返り、9月10日の『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』で復帰する兄の平本蓮にエールを送った。
【動画】平本丈、ジョリーを秒殺KO!兄・平本蓮にエール「次はお前だよ」ヒロヤに対戦アピール
――見事な勝利でした。今の率直な感想を聞かせてください。
【平本】最高です!
――ジョリー選手の印象はどうでしたか?
【平本】1ラウンドの最初の方しかやっていないので全部はわからないですが、いい選手ではないかなと思っています。
――決まり手となった左のパンチを解説の高坂剛さんが絶賛されていました。
【平本】もともと練習していた技ではあるのですが、最近は狙わずに無意識の中で当てる練習をずっとしていて、それが試合中にバッチリはまった感じだったので良かったです。
――マイクではヒロヤ選手との対戦をアピールされていました。
【平本】今回いい勝ち方をしたので、(対戦相手の)勝敗に関係なく、自分は元々やりたいと思っていました。しっかり当たれば倒せる自信があります。
――作戦としては、どのような展開を考えていましたか?
【平本】どんな展開にもなると想定していましたが、思ったより集中できていて、初めてこれほど相手の動きが見えるなというくらい鮮明に見えました。だからこそ、あのフックも自然と出たと思います。
――早めのフィニッシュは意識していましたか?
【平本】全くないです。チームや兄とも「急がないように」と話していましたし、3ラウンド通して殴り続けるイメージで作ってきました。それが1ラウンドにピタッとはまった感じです。
――打撃でのKO勝利は初めてですか?
【平本】はい、一本勝ちや判定勝ちとは違って、すごい新しい感覚です。
――ダメージも少なそうですが、次戦のペースはどう考えていますか?
【平本】今年あと1回はやりたいと思っていますし、次もしっかり勝ちます。
――ヒロヤ選手は同じチームの篠塚辰樹もリベンジを狙っていましたが、先に丈選手が勝ったらチーム内の序列は変わる?
【平本】そういうのは関係なく、もともとヒロヤ選手と戦いたかったし、去年のフライ級トーナメントに出たような選手たちとやり合っていかないと、チャンピオンベルトには手が届かないと思っています。そういう選手としっかり戦って、競り合えるように頑張りたいです。
――去年敗れている冨澤大智選手との再戦も考えていますか?
【平本】はい、それもしっかり考えています。
――今日の試合、打撃のプレッシャーがどっしりしているように見えました。意図的に変えたのでしょうか?
【平本】試合前のアップの時に、先生から「動きが小さくなりすぎるな」と指摘され、裏で微調整ができました。それが試合中の動きに出たので、今回すごく良かった点だと思います。
――2連勝となりましたが、ご自身の成長をどう感じていますか?
【平本】成長は感じていますが、まだ足りない部分も多いです。上を目指すなら「こんなんじゃダメだ」と思っているので、次はもっと強くなる自信があります。
――兄の蓮選手や岩崎先生からは「打撃に偏りすぎず、バランスが大事」という話もありました。打撃で勝ったことで、より打撃を極めたいという気持ちにはなりませんか?
【平本】自分の強みは打撃だけではないと思っています。兄には兄の見せ方がありますが、自分は寝ても立っても倒せる「オールラウンダー」を目指しています。何でも完璧にできるファイターになりたいので、満遍なくやっていきたいです。
――今回はジム同士の煽り合いのような形にもなりましたが、影響はありましたか?
【平本】相手ジム(FIGHTER'S FLOW)の選手と戦うのは4回目くらいだったので自然とそうなりましたが(笑)、ジムがどこかは関係なく、結局は自分次第だと思って戦いました。
――BreakingDown出身で勢いのある選手を止めた形になりました。彼らに対してどのような思いがありましたか?
【平本】戦う選手にはリスペクトを持っていますし、僕は冨澤選手に負けているので、大きなことを言える立場ではありません。ただ、ジョリー選手もこの舞台のために作ってきたはずなので、リスペクトを持ってぶっ飛ばしに行こうと思っていました。憎しみなどはなく、自分のステップアップのための冷静な一戦でした。
――試合を終えて、心境の変化やBreakingDown勢へのメッセージはありますか?
【平本】ジョリー選手を倒したので(BreakingDown勢との対戦は)もういいかなと。やるとしたら負けている冨澤選手くらいです。門番で終わるつもりはないので、ベルトを目指して頑張ります。
――試合後、リングサイドにいたお兄さんや篠塚選手からは何か言葉をかけられましたか?
【平本】興奮していてあまり覚えていませんが、「やったな!」という感じでした。兄は僕が苦労している姿も見てきたと思うので、自分のことのように喜んでくれました。
――9月に試合を控えるお兄さんへ、この場で一言お願いします。
【平本】「次はお前だよ」と。待たせていたファンの皆さんにいい試合を見せてほしいです。僕は兄の背中を追いかけて格闘技を始め、RIZINを目指してきました。絶対にやってくれるので、期待していてください。