エアコン節電は「室外機」がカギも…72%が十分な対策せず パナソニック エアーマイスターが教える“正しい手入れ方法”とは

 電気代の上昇が続くなか、夏のエアコン使用で意識したいのが「室外機」のケアだ。エアコンの消費電力の約8~9割を室外機が担う一方、その重要性を理解している人はわずか5%。室外機の節電対策を十分に実施していない人も72%に上るという。パナソニック エアーマイスターの福田風子氏が、今夏に取り入れたい室外機の節電・手入れ方法を解説する。

【イラスト】室外機周辺には物を置かず、十分なスペースを空ける

◇直射日光を避けて、室外機の周辺温度上昇を防ぐ

 エアコンは、外気温と設定温度の差が大きいほど消費電力量が増える。外気温が高いほど冷房時の効率が低下し、消費電力も増加。パナソニックの試験では、同じエアコンの設定でも、外気温35℃時に比べて30℃の場合には、消費電力が約52%まで減ることがわかっている。室外機の吸い込み温度を下げることは、節電につながる重要なポイントとなる。

 直射日光で室外機自身が熱くなることも冷房効率の悪化につながるため、空気の流れを遮らないよしずなどを使って室外機に影を作る方法が有効だ。室外機の吸い込み温度を1℃下げることは、設定温度を1℃上げる場合と同じく、約10~13%の消費電力削減につながるという。

◇室外機の周囲はスッキリと整理整頓!室外機の裏側も忘れずに

 室外機の周辺を整理整頓することも欠かせない。周囲に物を置いたり、熱の吹き出し口をふさいだりすると冷房効率が低下する可能性がある。室外機の前側は20センチ以上のスペースを空け、できれば30センチ以内には物を置かないようにする。ホコリや落ち葉などがたまりやすい裏側も、手の届く範囲で取り除くことが重要だ。特に強風の日や台風が過ぎた後は、室外機周辺を確認したい。

 一方で、節電対策として実施する際に注意したい方法もある。

◇室外機カバーを取り付ける

 室外機カバーは、通風を妨げると周辺温度が上昇し、消費電力が増える可能性があるため、メーカーの専用部品を使用するのが推奨される。

◇ドレンホースの先端に虫除けカバーをつける

 ドレンホースの先端に虫除けカバーを付ける場合も、目が細かすぎるものは排水が詰まり、水漏れや故障の原因になる可能性がある。防虫対策には通水性を確保したメーカー公式の防虫キャップを使用し、定期的に詰まりを確認することが大切だ。ドレンホースが下向きになっているかもチェックしたい。

◇濡れタオルとバケツで天板を冷やす

 室外機の天板に濡れタオルを置いて冷やす方法は、吸込口や吹出口をふさいで空気の流れを妨げ、かえって消費電力が増える可能性がある。天板の温度を下げたい場合は、メーカー公式の室外機日よけ屋根が推奨されている。