NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で石川数正役を務める迫田孝也、藤堂高虎役の佳久創、加藤清正役の伊藤絃が4日、佐賀県唐津市鎮西町名護屋を訪問した。「第45回全国城下町シンポジウム唐津大会」に招かれた3人は、豊臣秀吉の朝鮮出兵(唐入り)の拠点となった名護屋城跡や武将たちの陣跡を巡り、トークイベントを行った。
【画像】『豊臣兄弟!』最新の人物相関図
3人はまず佐賀県立名護屋城博物館を訪れ、巨大ジオラマを前に、名護屋城が当時の大坂城に次ぐ規模を誇る巨大城郭だったことを学芸員から説明を受けた。その後、藤堂高虎、加藤清正、徳川家康らの陣跡を見学。車窓からも数多くの武将の陣跡について説明を受け、「小高い丘のほとんどが誰かの陣跡だった」という約20万人が集結した一大プロジェクトの規模の大きさに、驚きの表情を見せた。
玄界灘に突き出た波戸岬(はどみさき)の付け根に建てられた名護屋城跡では、大雨の影響でぬかるむ中、本丸や二の丸跡から海を望み、豊臣軍の夢の跡に思いをはせた。
名護屋城博物館ホールで行われたトークイベントでは、かねてから訪問を熱望していたという迫田が、「『真田丸』では本編にも登場した場所でしたが、来る機会がなかったので、ようやく念願がかないました!」と感慨深げ。まるでゴールテープを切ったランナーのような勢いで喜びを表現し、会場の笑いを誘った。
前週放送の第25回「変事の予兆」で、相撲に敗れた佐久間信盛ら重臣たちが追放される展開に触れ、「台本を読んだ時から驚きました」と佳久。迫田から「相撲で生き残れるなら、高虎が天下を取れたんじゃない?」と冗談を振られると、佳久は「相撲を取っていたら天下を取れていたのか……」と、高虎になりきって残念そうに返して会場を笑わせた。その上で、「放送では高虎はまだあまり活躍できていないタイミング。これから藤堂高虎がどう成長していくのか、僕自身も楽しみです」と今後の展開への期待を語っていた。
一方、大河初出演の伊藤は、「『豊臣兄弟!』は俳優を始めて初めてオーディションで受かった作品なので、人一倍思い入れがあります」としみじみ。「放送では三木城の戦い(第23回)にも参戦していました。清正に気づいてもらえてますか?」と呼びかけ、会場を沸かせた。さらに、オーディション合格直後、加藤清正が築城した熊本城を母親と訪れたというエピソードも披露し、「親孝行ができました」と笑顔を見せた。
約160人の大名が集まり、約20万人の人口がひしめき合っていた唐入り時の名護屋城周辺。前田利家と徳川家康が水争いを起こし、それを伊達政宗が仲裁したという逸話が紹介されると、3人は「本当にオールスターだったんだな」と感嘆。唐入りで、最も多くの兵を率いてきたのは加藤清正で約1万人、高虎が約2000人、石川数正は約500人だったと紹介されると、佳久に「迫田さん、それ社員旅行じゃないんだから!」と突っ込まれ、会場は大きな笑いに包まれた。
さらに、高虎の陣跡を訪れた佳久は、「学芸員さんの説明を聞いて、ものすごく大きな陣だったことを知りました」と感慨深げに語り、「僕は晴れ男なので、見学中は雨を降らせませんでした!」と笑顔でアピール。
伊藤は、加藤清正の陣跡のすぐ近くに福島正則の陣跡があったことに触れ、「また一緒なのかよ(笑)」と、何かと“ニコイチ”で扱われがちな二人の関係性をユーモアたっぷりに紹介。「撮影でもいつも一緒なので、『どれだけ仲がいいんだろう』と思いながら演じています」と笑いながら語った。
一方、迫田は「石川の息子の陣跡は、車の中で説明を受けただけで、ゆっくり通り過ぎられたんですよ!」と吠え、会場を笑わせた。
イベントの最後には、それぞれが今後の見どころをアピール。伊藤は「ぜひ賤ヶ岳の戦いを見ていただきたいです。七本槍として活躍します」とコメント。佳久は「高虎はこれからますます秀長のそばでサポートしていくので、楽しみにしてください」と呼びかけた。
そして迫田は、「本編では描かれない歴史もぜひ調べながら、『豊臣兄弟!』をさらに楽しんでいただけたら」と締めくくり、大河ドラマの魅力を改めてアピールした。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、総合テレビで毎週日曜午後8時から放送中(BSでは午後6時から、BSP4Kでは午後0時15分から)。インターネットサービス「NHK ONE」で、総合テレビ放送後1週間の見逃し配信も実施している。