俳優・八木莉可子が主演し、3月21日に放送されるテレビ朝日ドラマプレミアム『森英恵 Butterfly beyond(バタフライ ビヨンド)』のメインキャストが一挙解禁された。
【写真】似てる!圧倒的解像度で森英恵を演じる八木莉可子
日本人で当時唯一、“ファッションの最高峰”フランス・パリのオートクチュールデザイナーとして活躍した森英恵さん。生涯かけて、“日本のエレガンス”を世界に発信し続けた彼女の生誕100周年を記念して、八木を主演に“知られざる青春時代の物語”をドラマ化する。
蝶のモチーフはブランドを象徴するデザインとして世界中で愛され、自身も“マダム・バタフライ”の愛称で親しまれた英恵さんの華やかな功績は広く知られているが、戦後の混乱期、何もないところからデザイナーとしての道を切り拓いてきたことはあまり語られていない。今作では、自然豊かな故郷・島根で過ごした幼少期から、我が子の洋服づくりをきっかけに洋裁にのめり込んだすえ、モードの世界で花開き、世界に羽ばたくまでの知られざる奮闘に焦点を当てる。
その半生をつづる上で夫・森賢(中島裕翔)との夫婦の愛の物語は欠かせない要素だが、常にポジティブに突き進む彼女の人間としてのベースを築いた“家族との絆”にも大きくスポットを当てる。
母・ノブは、衝突ばかりしている夫と娘の仲を取りなし、自分の選んだ道を歩もうとする英恵をそっと後押ししてくれた心強い存在。演じるのは、高い演技力でシリアスからコメディーまで幅広くこなす木村佳乃。木村は「森英恵さんのパイオニアとしての生き方に感銘を受けました。今みたいに便利なツールもない時代ですから、どれだけお忙しかったのだろう、どれだけパワフルだったのだろう…」と、同じ女性として英恵さんの苦労に思いを馳せるとともに、彼女を支えた母・ノブのパワーにも「強くてやさしくて明るい女性」と感服。「英恵さんの“基盤”を作る母親役として、どんなに短いシーンでも大切に丁寧に演じなくては」と語っている。
一方、芸術や美への感性、そして反骨精神という面で英恵に最も大きな影響を与えたのが、父・徳造。彼は村で唯一の医師として多忙な日々を送っていたが、アートにも造詣が深く、無類のおしゃれ好きでもありました。英恵はそんな父のセンスを強く受け継いでいた。しかし、時代は昭和。父親の発言は絶対という時代らしく専制君主の徳造は、子どもたちには全員、自分と同じ医師になる道しか許さず、英恵はその方針に猛反発。反対を押し切って、自らの手で、人生を開拓していくことになる。
そんな父・徳造を演じるのは、仲村トオル。本作のオファーに「森英恵さんはファッション界をけん引した第一人者。こんなにもドラマチックな人生を歩んだ女性の物語に参加できることをうれしく思いました」と波乱万丈な半生に驚きつつ、「英恵さんの人生の“礎”となったようなお父上を演じられるなんて、これこそ役との“うれしい出会い”だな、という感じです」と作品に参加できる喜びをコメント。
さらに、英恵さんの生涯に彩りをもたらした人物たちも登場。英恵さんと親交のあった日本人初のパリコレモデル・松本弘子さんをモデルにしたキャラクター・松木弘美を演じるのは茅島みずき。本作では華麗なランウェイも披露する。
次兄・藤井大麓を演じるのは荒木飛羽。活発な性格で特に英恵と仲がよかった大麓は東京の高等学校に進むために上京するも、結核に倒れてしまい…。さらに、清水くるみは、右腕として英恵を支え続けるアシスタント・板倉和子役を熱演する。『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(2025年/TBS)での存在感が高く評価され、注目を集める杏花は、モード誌『装苑』の編集者・涌井聡子としてヒロインを強力にバックアップする。
また、英恵さんのまわりに集まった、時代の最先端を走る人々も生き生きと描写。日本を代表するファッションデザイナーの高田賢三(高=はしごだか)さん、コシノジュンコさんは、本作ではその青春時代、英恵の背中を追うデザイナー志望の学生として描かれる。2人の若き日の情熱を森崎ウィンと富田望生が演じる。
英恵を映画の仕事に招き入れた日活の美術監督・小松を演じるのは、杏花同様、『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(2025年/TBS)の好演で脚光を浴びている前原瑞樹。そして尾上右近は、今なお熱狂的なファンを持つ実在の映画監督・川島雄三を演じる。川島監督は映画衣装デザインとしての英恵の才能と仕事ぶりを高く評価し、彼女の名をクレジットした最初の人物だ。また、安井順平が演じるのは、『装苑』編集長・今田巌。いち早く英恵の才能を見抜き、ともにファッション界を盛り上げるべく協力する。
■木村佳乃(藤井ノブ 役)コメント
――脚本を読んだときの感想を教えてください
このドラマは森英恵さんの生誕100周年を記念する作品ですが、英恵さんが島根県のご出身でいらしたこと、お医者様のご家庭で5人兄妹だったことなど、知らない面ばかりで驚きました。そして、お子さんの服を作るところからはじまってデザイナーとして世界に羽ばたかれるという、パイオニアとしての生き方に感銘を受けました。
ご結婚されて、お子さんも育てながら、ファッション界の第一人者として走り続けた森英恵さん。今みたいに便利なツールもない時代ですから、どれだけお忙しかったのだろう、どれだけパワフルだったのだろう…とも感じました。残念ながら生前、お会いする機会はありませんでしたが、お会いしてお話をうかがってみたかったなと思いました。
――森英恵さんのデザインにはどのようなイメージを持っていらっしゃいますか
やはり、蝶々と花柄のエレガントなイメージがあります。もちろん着させていただいたこともありますが、エレガントで素敵なのに着心地がよく動きやすかったです。子育てもお仕事もしていらした方なので、女性を縛りつけない服づくりをされていたんだなと感じました。
――役柄についての思いをお聞かせください
私が演じるノブの夫・徳造さんは厳格な父ですが、おしゃれで粋な男性です。その徳造さんが惚れこんだ女性ですので、まずは魅力的な存在でいなければ…ということを肝に銘じております。
明治生まれの祖母からよく話に聞いてきた時代の物語なので、祖母のことを思い出しながら、ご主人の仕事を手伝いつつ家庭もしっかり守る、強くてやさしくて明るい女性を演じるよう心がけています。
――楽しみにしているシーンを教えてください
まず、昭和のレトロな和服を着させていただくのが楽しみでしたし、子どもがたくさんいる役柄というのもうれしかったです。夫役の仲村トオルさんとは以前、婚約者を演じさせていただきましたが、とてもやさしくて素敵な方でした。今回は23年ぶりの共演で夫婦役を演じることとなり、緊張すると同時にうれしかったですね。八木莉可子さん、中島裕翔さんとは初めてご一緒するのですが、とても可憐で素敵なお2人なので共演を楽しみにしています。英恵さんの“基盤”を作る母親役として、どんなに短いシーンでも大切に丁寧に演じなくてはと心に誓っています。
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!
森英恵さんという素晴らしいパイオニアの母を演じさせていただきます。プレッシャーもありますが、素敵なお母さんを演じられるよう頑張っております。ぜひ楽しみにしてください。
■仲村トオル(藤井徳造 役)コメント
――出演が決まったときの率直な感想を教えてください
僕は昭和40年生まれですが、森英恵さんは物心ついて初めて知ったファッションデザイナーでした。ファッションに特に興味がない子どもたちでさえも、英恵さんのお名前を知っていたのですから、まさにファッション界をけん引した第一人者という印象ですね。
そして、こんなにもドラマチックな人生を歩んだ女性の物語に参加できることをうれしく思いました。孫が登場する役を演じるのは初めてで、もうそんな年代になったのか、という気持ちにもなりました。
――役柄についての思いをお聞かせください
僕が演じる父・徳造さんは明治の男で、1800年代後半の生まれ。実は、僕の祖父も明治の男で、1895年生まれでした。決して幸福な偶然ではないのですが、うちの祖父も息子2人に先立たれていて、そのことを知ったときは驚きました。
また、いただいた資料の中に森英恵さんがお父様について綴った文章があり、徳造さんはどんなに辛いことがあっても愚痴や弱音を吐かなかったと書かれていました。僕の祖父もまさにそういう人で、不平不満はもちろん、「疲れた」という言葉も聞いたことがありませんでした。徳造さんは自分と同じ医師を志していた息子2人を亡くし、医師になりたくないと反発する娘・英恵さんに厳しく接してはいましたが、心の中ではおそらく温かく見守っていたのだろうなと思います。祖父の記憶も含めて、英恵さんの人生の“礎”となったようなお父上を演じられるなんて、これこそ役との“うれしい出会い”だな、という感じです。
――楽しみにしているシーンを教えてください
俳優の仕事は出来上がった作品をみなさんに楽しんでいただくことがすべてで、撮影自体を楽しもうとは思っていないのですが、初の“お孫ちゃん”とのシーンはちょっと楽しみにしています(笑)。
また、夫婦役を演じる木村佳乃さんとは20年以上前に共演したのですが、そのときは僕が戦地から帰ってこなかったために、結ばれなかった許嫁という関係でした。今回、やっと夫婦になれてよかったと思います(笑)。
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!
森英恵さんの人生は本当にドラマチック。名は人生を表すというか、森に美しい花を咲かせ、人々に恵みを与えた、素晴らしいファッションデザイナーだと思います。その英恵さんに影響を与えたお父様をきちんと演じられるよう頑張りますので、放送を楽しみにしていてください。