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「あいつ顎ないよな」「化け物」心無い言葉が、外見コンプレックスに…整形で女性たちが得られたものとは?

 自身のルックスに関して、美容整形をするきっかけに、心ない言葉をかけられたという“過去のトラウマ”が背景にあるケースは少なくない。これまでに1300万円を整形に課金したというティナさんが投稿した垢抜け過程を収めたビフォーアフター動画は、4.9万回再生の反響を呼んだ。一方で、外見に対する暴言で整形を決意し、ミスジャパンのファイナリストに選出されたanzoochanさんが投稿した整形やダイエットの経過を収めた写真や動画も大きな反響を呼んだ。整形をしたきっかけやコンプレックスとの向き合い方について、2組に聞いたエピソードをあらためて振り返る。

【写真】1300万かけてどう変化? シャープな顎が誕生…ティナさんの横顔ビフォーアフター

■ボーナス・給料が整形・修正費用に消えたことも「後悔のないように、自分が“これでいい”と思える選択をしていきたい」

 整形、ダイエット、歯列矯正など、垢抜けるためにさまざまな方法を実践し、これまでに1300万円を課金したというティナさん。彼女が投稿した垢抜け過程を収めたビフォーアフター動画には「努力が凄まじすぎます」「こりゃかわいい、大成功」などと多くのコメントが寄せられた。

 ティナさんが整形をしようと思ったきっかけは、中学生のときに同級生から容姿について陰口を言われたこと。そのときに「自分の見た目は劣っている」と気づき、強いコンプレックスを持つようになったという。

「顔だけでなく体型もぽっちゃりしていて、理想としていた“スレンダーなモデル体型”とは程遠く、とにかく自分の見た目が嫌いでした。当時は今ほど整形が一般的ではありませんでしたが、『大人になったら絶対整形してやる!』と心に決めていました(笑)」

 顎が小さかったことで、「あいつ顎ないよな」と笑われたり、顔を芸人や動物に例えられたりしたこともあったという。

「大人になってから顎変形症だったとわかったのですが、『みんなには顎があるのに、どうして自分だけ違うんだろう』と悩み、毎日鏡を見ては落ち込んでいました。見た目が変わってからも、当時の彼氏に昔の写真を見られて、『この顔で出会っていたら付き合ってないな(笑)」と言われたことがあります。その瞬間、心の中でもう無理だなと思って別れました」

 鼻の整形は4回行い、クマの治療も10年以上くり返すなど、ティナさんは現在の顔に至るまでに整形の失敗も何度も経験。適応でない顔の脂肪吸引をして、後から脂肪注入をする羽目になったこともあるそう。

「リサーチ不足で、知識が足りなかったです。一番つらかったのは、鼻が曲がってしまったこと。2年間マスクが手放せず、どの写真を見ても鼻が歪んで見えるのが嫌で、写真を撮るときは必ず自分の携帯で撮って、アプリで修正してから友達に送っていました」

 この当時は、ストレス性の蕁麻疹が1年半ほど顔に出た上に、ボーナスも給料もほとんど修正費用に消えていき、とても苦しい時期だったという。

「『この顔でこれ以上生きたくない』と思うほどメンタルはボロボロで、カウンセリングを転々としていました。今思えば、ほとんど執着に近い状態だったと思います。メンタルが安定したのは真っ直ぐな鼻を手に入れてからです」

 さまざまな美容法を実践してきたティナさんだが、やって良かったと感じるのは、口元のコンプレックスがすべて解消された「歯列矯正」と「輪郭の骨切り」とのこと。

「顔のパーツや配置は個性だと思いますが、輪郭は顔全体の印象を大きく左右する部分。そこが整うと一気に垢抜ける。歯並びや歯の白さも清潔感が増すので、本当に大事です。ただ、骨切りのダウンタイムはかなり壮絶ですし、適応のない方がやると後悔するので、安易にはおすすめできません」

 整形をして顔が綺麗になっても自己肯定感は低いままで、「お金で手に入れた見た目で、ズルをしただけ」と後ろめたさを感じる時期もあった。

「ですが、整形のために仕事を頑張って貯金したり、痛みに耐えたり、ダイエットやメイクを研究したり、美容の資格を取ったりするうちに、『私はちゃんと努力している』と思えるようになりました。そこから少しずつ自己肯定感が芽生えて、物事を前向きに受け止められるようになりました」

 人にどう見られるかばかりを気にしていたティナさん。でも今は、「自分の気持ちを一番大切にしたい」と思うようになったそう。

「自分の人生と身体だからこそ、後悔のないように、自分が『これでいい』と思える選択をしていきたいです。憧れている“スレンダーモデル体型”にはまだなれていませんが、以前コンプレックスだった大きなお尻や横に張った腰も、『これが私らしさなんだ』と思えるようになりました。昔は考えられなかったけれど、今は自分の見た目も性格も、少しずつ愛せるようになった気がします」

■“選ばれない人生に終止符を打ちたい”強い思いが美の原動力に「自分自身の可能性を見出せた」

 心ない言葉で整形を決意し、ミスジャパンのファイナリストにまでなったanzoochanさん。彼女が投稿した整形やダイエットの経過を収めた写真や動画は、「あんずちゃん見てるといつも頑張らなきゃって思える」「努力は報われるとはこの事ですね! 努力の塊でリスペクトです」と注目を集めている。

 整形やダイエットの経過などを赤裸々に投稿しているanzoochanさんだが、「自分を可視化したい」という考えからSNSを開設したそう。

「SNSを始める前までは、自分が気になるところだけに美容医療を施し、体重が増えたらなんとなく減量するという感じで、のらりくらりしていたのですが、整形をしてもダイエットをしても何か足りない…。でも何が足りないのかわからない。このままだと整形の沼に陥りそう、止まることができなさそうと自分自身を危惧し、自分にゴールをちゃんと与えてあげようと思い始めました」

 そもそもは「選ばれない人生に終止符を打ちたい」という思いから、本格的に美容に取り組むことにしたという。

「好きになった人からも、ミスコンも、自分だけが選ばれない場面ばかり。街中で後ろから声をかけられても、正面を見て逃げる男の人もいました。だから“選ばれてみたかった”んです」

 学生時代のanzoochanさんは盛り上げ役が居心地よく、「キモイから近寄るなってー」「お前はかわいくないけど愛嬌はあるからなー」といった男性からの言葉も、周りが楽しんでくれているならそれでいいとネタにして過ごしていた。

「小学生の頃から男の子に“ヘルメット”などといった変なあだ名で呼ばれたりしていて、傷ついてはいたのですが、きっとそうすることで自分を守っていたんだと思います」

 さらに、20代半ばの頃、バーで偶然居合わせたお笑い芸人に、「横の子は可愛いのに、お前ブスだな」「人間じゃない、化け物じゃん」などと言われ、大きなショックを受けたという。

「盛り上げ役のときでもなく、ただ女の子の友だちと楽しくお酒を飲んでいただけの席で、何も面白いこともできない。そんな状況で言われたので、ただただ外見で判断されたという現実だけが刺さりました。自分が思う以上に、自分の外見の価値は低いと理解しました」

 それでも挫けることなく努力を続け、自分に自信がほしいと思って応募したミスジャパンでは、ファイナリストとして選出された。

「私自身、自分の見た目が変わったとはまだ自認できていません。ただ、“選んでもらえるようになった”ということで、1つ壁を乗り越えたような気がして、自分自身への可能性を見出すことができました」

 外見のこと以外はもともとポジティブな性格であるため、考え方にも変化が訪れたそう。

「ミスジャパンの高知県代表に選んでいただいたことで、少し外見コンプレックスの解消に繋がった気がします。ファイナリストに選ばれたからこそ、推しに会えるオフラインイベントへも積極的に参加しようと思えたのかもしれません」