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「温活ドクター」石原新菜氏ら、若者の“海藻摂取量”減少に警鐘 「藻活プロジェクト」世界に発信

 医師で“温活ドクター”としてメディアにも出演する石原新菜氏が11日、東京・LIFESTYLE LAB TOYONOMAで開催された「藻活プロジェクト」の記者発表会に登場。若者の海藻摂取量が減少していると呼びかけた。なお司会は、神田愛花アナウンサーが務めた。

 「藻活」とは、食物繊維やミネラルを豊富に含む藻類を日々の食生活に積極的に取り入れる活動のこと。古くから日本人に親しまれてきた海藻だが、近年では健康効果だけでなく、環境負荷の少ないサステナブル食材としても注目されている。

 同プロジェクトは「藻活」に向けた取り組みを発信する活動で、石原氏はアドバイザーに就任。「藻類は腸内環境の改善や健康の底上げにつながる食材。日本の食文化に根ざした知恵を、今こそ現代人に伝えたい」とアピールした。

 発表会には、プロジェクトに参画する藻類を扱う食品メーカーやレストラン、小売店など11社(ユーグレナ、フジッコ、クロレラ工業、Sokan、ニコニコのり、サンクロレラ、ピエトロ、SARABiO温泉微生物研究所、伊那食品工業、マルイグループ、Ramla)の関係者も出席。トークセッションも行われ、フジッコの福井雅一氏は「海藻は環境と健康の両方に貢献する食材。志を同じくする企業と連携して広げていきたい」と意気込み。ユーグレナの出雲充氏は「“藻活”の効果は科学的にも明らか。心疾患のリスクを減らすという海外の研究もあり、日本から世界に広げたい」と呼びかけた。

 また、若者の海藻摂取量が減っていることに対しても警鐘が鳴らされた。1970年の大阪万博当時、日本人は1日平均15グラムの海藻を食べていたが、現在の平均は10グラム、20代に限ればわずか6グラムにまで減少。石原氏は「現代人は食物繊維が圧倒的に足りていない。藻類は手軽にそれを補える」と訴えた。

 会の後半では、ピエトロによる“藻活レシピ”も紹介。ドレッシングと組み合わせたワカメの白和えなど、すぐに取り入れられるメニューが紹介された。

 なお「藻活プロジェクト」の活動は3本柱で構成される。1つ目は、レシピや健康情報を発信する「藻の魅力を知るサポート」。情報発信サイト「藻活.jp」などで、海藻の活用法やレシピを紹介していく。2つ目は、「選ぶサポート」として導入される“「藻活」マーク”。このマークが表示された商品は、手軽に藻活を実践できる目印として機能する。3つ目は「楽しむサポート」として、レストランでの藻活メニューや消費者キャンペーンなど、さまざまな生活シーンで藻類に触れる機会を増やしていく。

 同プロジェクトは今後も、SNSなどで情報発信を行いながら、商品の共同開発やイベントを通じて、藻類の新しい価値を伝えていく予定。

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