5日発表された「女性編」ではTBS【田村真子】アナが連覇を飾り、大きな話題となった、年末恒例のオリコン『好きなアナウンサーランキング』。第21回を迎える「男性編」は、TBS【南波雅俊】アナが念願の1位を獲得。さらに同局の【赤荻歩】アナが昨年6位から2位にジャンプアップし、TBSが男女でTOP2を独占した。
【2025年ランキング表】“ベテランアナ”強い…圧倒的存在感を放った2025年『好きな男性アナ』TOP10
※TBS・安住紳一郎アナは2009年に、日本テレビ・桝太一アナは2016年に、それぞれ5連覇達成で殿堂入り。
■“朝のTBS”ここにあり 『ラヴィット!』出演アナがTOP2、『THE TIME,』からもランクイン
一昨年初登場4位、昨年2位だったTBS【南波雅俊】アナウンサーが、今年ついに奪還。NHKアナウンサー出身の南波アナは、2020年10月1日付でTBSへ移籍し、スポーツ中継や定時ニュースを主に担当していたが、同局朝のバラエティー『ラヴィット!』(月~金曜 前8:00)に出演するとその才能がさらに開花。大ファンであるB'zの楽曲を番組の随所で熱唱し、同番組のイベントでは本家さながらのド派手演出で歌い、大いに盛り上げた。
コメントでも「『ラヴィット!』のB'z歌唱と実況、中継が中毒になるくらい破茶滅茶に面白くて、『ラヴィット!ロック』で1万人の前でB'zメドレーを歌う南波さんの姿がサイコーにカッコよかったです! 『Nスタ』や『ひるおび』でのアナウンサーの姿も、真面目にかつ誠実に視聴者にニュースを伝える姿が好印象であり、スポーツキャスターとしても野球の実況も聴き取りやすくかつ、“熱き鼓動”が伝わってくるエネルギッシュな実況が大好きです!正にTBSの大スター! Mr.B'z!」(石川県/30代/女性)など、熱狂的なファンの支持を集めた。
また、『ラヴィット!』だけでなく、「スポーツ実況が、情報がたくさん詰まっていて、聞き取りやすい声でわかりやすい。Xの『#おじさん1人飯』が本格的でおいしそう。実況や『Nスタ』『ひるおび』をやりながらも『ラヴィット!』で歌っているのがすごいと思う」(静岡県/10代/女性)、「『ラヴィット!』などで見せるB'z熱唱はもちろんのこと、何よりNHK仕込みの原稿読みの安定感が素晴らしい。スポーツ実況も淀みがなく、聴いていて気持ちが良い」(東京都/30代/男性)と、実況やアナウンス力を高く評価する声も寄せられた。
そんな南波アナとともに、『ラヴィット!』をきっかけに大きく知名度を上げたのが、【赤荻歩】アナ。昨年、入社21年目にして初となる6位ランクインを知らされた際には「言葉にできないくらい本当にうれしい…何じゃこりゃ…」と感動し、共演した田村真子アナが涙するなど、その人望の厚さをうかがわせた。
今年はさらに順位を挙げ、2位という結果に。「『ラヴィット!』で毎朝実況や進行をされていますが、実況はとてもわかりやすいですし、いつも楽しそうに笑っている赤荻さんが大好きで、推しのアナウンサーさんです!!!また『ラヴィット!』での明るい姿だけでなく、お昼のニュースや選挙特番などで真剣な表情でしっかりと情報を伝える姿もすてきです! 時折『ラヴィット!』やインスタで見せるパパとしての一面も本当にすてきだなと思います!!!」(大阪府/30代/女性)、「『ラヴィット!』には欠かすことができない存在です。今年の8月に『ラヴィット!』で放送されたお誕生日会の様子から同僚やご家族からとても愛されているの印象的でより一層好きになりました」(宮城県/10代/男性)など、その人柄の良さを挙げる声から、「アナウンス力が高い。生放送の不測の事態にきちんと対応できるところ」(長野県/40代/女性)と、アナウンサーとしての能力の高さを評価する声も上がった。
またTBSからは、情報番組『THE TIME,』(月~金 前5:20)に出演している【杉山真也】アナウンサーが、昨年の10位から順位を2つ上げ、8位にランクイン。「朝の番組『THE TIME,』での聞きやすい話し方と、『SASUKE』などの熱狂的な実況に、優れた切り替え能力を感じます!現在、私の『SASUKE』での好きな実況アナの一人です!」(東京都/20代/男性)など、報道、バラエティーと幅広い活躍を評価する声があがった。
この結果、男女ともにTBSがTOP2を独占、同局朝番組から男女で7人ランクインという、快挙を成し遂げた。
■フジテレビ“希望の星”上垣アナ、2年連続TOP5入り
5位には、昨年から順位を1つ下げたものの2年連続TOP5入りとなった、入社2年目のフジテレビ【上垣皓太朗】アナウンサーがランクイン。昨年、新人らしからぬ落ち着いた風貌や口調、確かなアナウンス力で注目を集めた上垣アナ。『めざましテレビ』『めざましどようび』での活躍はもちろん、昨年10月から今年9月まで放送された『キャラビズジャーナル』では、地上波初レギュラーMCを担当。さらなるステップアップを遂げた。
そんな上垣アナには、「デビュー当初から、いろいろな人にその特徴的な見た目や雰囲気をいじられまくっていたが、新人の中でもずば抜けて頭の回転も早く、アナウンス能力、実況能力、ユーモアもあり、トークスキルが高く、声も良い。よくいじられるその見た目や雰囲気も、好感と安心感を与えるし、応援したくなる人間性だと思う」(東京都/30代/男性)、「落ち着いたアナウンスと雰囲気で、見ていて安心するから。めざましどようびなどで企画を頑張っているところを見ると、仕事に対して自分も頑張ろと思える」(埼玉県/20代/女性)と、技術や仕事に臨む姿勢を評価する声が。
また、「若いのにアナウンス技術がしっかりしてて、親しみやすい令和のキャラクターの感じがする」(福岡県/50代/男性)と、そのキャラクターの良さを挙げる声も上がった。
■TOP10の平均年齢45.4歳 “ベテランアナ”が圧倒的存在感放ち“初登場0人”
昨年の同ランキングでは、4位にフジテレビの新人である上垣アナ、6位にTBSの赤荻アナが、10位に同局の杉山アナと、初登場で3人がランクイン。一方今年は、9位に入った日本テレビ【辻岡義堂】アナが、TOP10圏外からの再登場(2022年に10位)となり、それ以外の9人は昨年と同じ顔ぶれで、順位が変動したのみ。初登場が0人という結果になった。
TOP10については、上垣アナを除く9人が35歳以上。10人の平均年齢は45.4歳となり、ベテラン、中堅、若手が交じり合い、TOP10の平均年齢が36.5歳となった「好きな女性アナウンサーランキング」とは大きく異なる結果となった。
上垣アナを除き、入社間もない若手アナが同ランキングに入ることが難しい一方で、男性アナウンサーについては、ベテランアナがさまざまな番組で圧倒的存在感を放つ活躍を続けており、20代後半~30代の中堅アナウンサーが、なかなか割って入れないというのが現状と言えるだろう。
来年の同ランキングには、ベテランアナウンサーの牙城を崩す新たな新星が現れるのか?引き続き、注視していきたい。