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視聴頻度が高いジャンル、10~30代は「アニメ」が約7割に ~定額制動画配信サービス利用実態データ、月額料金値上げ、広告付きプランについても調査

 顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEは、11月1日に発表した最新「2025年 定額制動画配信サービスランキング」と併せて利用実態データも発表。同ランキング2025年の調査対象者2,956名に、視聴ジャンルや利用継続の際の重視項目、広告付きプランが提供開始された場合の今後の切替意向、月額料金の値上げ(価格改定)について聴いている

「定額制動画配信サービス」利用を継続する上で重視すること(サービス別)

1.視聴頻度が高いジャンル、10~40代は「アニメ」が7割に迫る、50~60代は「洋画」が最多に

 メインで利用している定額制動画配信サービスでの「視聴頻度の高い映像ジャンル(複数回答※)」については、年代別で「10・20代」、「30代」、「40代」は「アニメ」が最も高く、「10・20代」が66.4%、「30代」が68.2%、「40代」が59.2%と、「10・20代」、「30代」では約7割に迫り、アニメジャンルの支持の高さが伺える結果となった。一方、「50代」、「60代以上」は、「洋画」がそれぞれ55.0%、56.1%と最も高く、世代間での視聴傾向の違いが明らかになった。

※視聴頻度の高いジャンルを5つまで選択

2.利用継続する上で重視すること、「動画本数の豊富さ」が7割超え、サービスによっては8割超えも

 定額制動画配信サービスの「利用を継続する上で重視すること(複数回答)」について、全体では「動画本数の豊富さ」が71.2%と最も多く、次いで「月額料金の安さ」の64.1%、「取り扱いジャンルの豊富さ」の59.7%が続き、作品数やジャンルの豊富さ、料金の安さの割合が高い傾向となった。

 サービス利用者別では、「Disney+」、「Netflix」、「Hulu」、「U-NEXT」の利用者は「動画本数の豊富さ」との回答が最も多く、それぞれ7割から8割を記録(「Hulu」は同率で「月額料金の安さ」も最多)。次いで「取り扱いジャンルの豊富さ」が続いた。なかでも「U-NEXT」の利用者は、81.6%が「動画本数の豊富さ」を重視すると回答、特に高い結果となった。

 続いて「ABEMAプレミアム」、「Amazonプライムビデオ」、「FODプレミアム」、「DAZN」、「dアニメストア」、「DMM TV」の利用者は「月額料金の安さ」が最も多く、6割から8割を記録。なかでも「dアニメストア」と「DMM TV」は、それぞれ80.7%、80.5%と特に高い結果となっている。

 また、「ABEMAプレミアム」、「DAZN」、「dアニメストア」、「DMM TV」、「Hulu」、「U-NEXT」では「再生画面の使いやすさ(視聴の快適さ)」も上位に。サービスにより、継続する上での重視傾向に違いがあることがうかがえる結果となった。

3.広告付きプランが提供開始された場合、「広告付きプランに変更したくない」が6割以上、各サービス利用者の反応に差も

 調査期間の時点で「広告付きプランを提供していないサービス利用者」1,587人を対象に、「広告付きプランが提供開始された場合の今後の切替意向(単一回答)」を聴いたところ、全体では「広告付きプランに変更したくない」が6割以上との結果に。なかでも年代別「10・20代」、「30代」は7割以上を記録した。

 サービス利用者別でも「dアニメストア」利用者の75.3%を筆頭に、「変更したくない」が5割~7割を超える結果となっている。

 広告付きプランに対しては、
「広告が挟まれる事により、作品への没入感が一気に失われる(10・20代/男性)」
「値段に関わることだろうけど、視聴体験として広告があると、どれだけ短くてもテンポが悪くなる(40代/男性)」
と、「変えたくない」との声がある一方、
「多少CMがある方が息抜きができて長時間視聴しやすい(10・20代/女性)」
「1分程度で広告が付いて、月額料が2-300円程度安くなるなら考える(30代/男性)」
「広告付きになることで月額料金が安くなるなら前向きに検討すると思う(30代/女性)」
など、「価格次第では許容する」という声も。定額制動画サービスでは「広告付きプラン」が成長エンジンのようだが、各サービスが今後どのようなプランを打ち出してくるのかに注目したい。

4.「月額料金の値上げ(価格改定)」は「継続に負担」が全年代で7割以上、一方、「コンテンツが充実していれば仕方ない」が上位のサービスも

 「月額料金の値上げ(価格改定)について(複数回答)」は、「月額料金が上がりすぎると、利用を続けるのが負担に感じる」が全年代で7割を超える結果に。

 次いで「10・20代」は「値上げするなら、ポイント還元など付加価値を提供してほしい」が26.5%で続き、「30代」、「40代」、「50代」、「60代以上」は「値上げを機に、他のサブスクも含めて契約の見直しを検討したい」が3割前後で続いた。

 また、「40代」は「コンテンツが充実していれば、値上げも仕方ないと思う」が25.9%、「50代」、「60代以上」は「家族割引や長期利用者向け特典など、料金以外の工夫が欲しい」が27.3%、20.7%で3番目に続く結果となっている。

 サービス利用者別でも、「月額料金が上がりすぎると、利用を続けるのが負担に感じる」がいずれも7割以上、次いで「値上げを機に、他のサブスクも含めて契約の見直しを検討したい」との結果になった一方、「dアニメストア(29.1%)」と「Netflix(25.6%)」は、「コンテンツが充実していれば、値上げも仕方ないと思う」が2番目に続き、サービスにより利用者の反応に差があることがわかった。


 なお、最新の「2025年 定額制動画配信サービス」では、【Netflix】が3年連続、通算7度目の総合1位を獲得。総合2位には【U-NEXT】と【DMM TV】が同点ランクインとなっている。