稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の3人によるABEMAのバラエティ番組『ななにー 地下ABEMA』が毎週日曜午後8時より放送中。番組が始まってから2年、はじまりとなる『72時間ホンネテレビ』から数えると8年となる本番組が、最近特に好調ということで、急きょORICON NEWSが収録現場に突撃し、香取にインタビューを実施。番組が長く続く秘訣と、笑いの中に秘めた思いを語った。(インタビュー3篇のうちの中篇)
【写真】ニッコリ!笑顔でインタビューに応じた香取慎吾
■番組が長く続く秘訣は“あうんの呼吸”?
――72時間の生放送からは8年が経とうとしています。番組が長く続く秘訣はどんなところにあると思いますか?
香取:結構僕は番組スタッフと打ち合わせをしたりする方なんですけど、最近はリモートでちょこっと打ち合わせるだけなので、そろそろリモートの打ち合わせもやめようと(笑)。言うことないですし、そのぐらいに皆さんが本当に必死にこの番組を考えてくれてるから。
――ご自身のこと、番組の皆さんとの関係など、この8年間、『ななにー 地下ABEMA』になってからは2年間になりますが、この期間で変化したことはありますか?
香取:もっと打ち合わせたりしてましたよね。それがほんとに少なくなってきているのがいいことだなと(笑)。
――ご自身の変化はいかがですか。たとえば、収録に臨む気持ちは当初から変わらないですか?
香取:収録に臨む気持ちか…。本当にリラックスしてます。だから、なんか言うこともないですし、言うこととしたら、収録がちょっと長い、ちょっと疲れるとか、そういうところを言うぐらい(笑)。でも、それを言うことがない日ほど、やっぱりよりいいですよね。
そういえば、今日の収録で座っていた椅子が良かった!いつもの収録と椅子が違ったんですよ。今日の椅子がすごくいいから、これからの収録ではこの椅子に変更しよう。そういうところは大事ですよ、やっぱり。
■“大変さ”に直面する人たちに
――きょうは、「マスクイケメン&マスク美女」(9月14日放送)のほかに、「0日婚さん、いらっしゃい」(9月21日放送予定)、「普通の仕事をしているのに大バズり!カッコいい&かわいい人大集合」(9月28日放送予定)、「波瀾万丈!最強シングルマザー大集合」(10月12日放送予定)の3つを収録されました。それぞれ見どころを教えてください。
香取:まず「0日婚さん、いらっしゃい」、おもしろかったです。突拍子もない感じかと思いきや、何日も一緒に過ごしてからの結婚じゃないからこその、0日なりの爆発的なエピソードも持っているのに、すごく愛に溢れていたりとか。じゃあ交際期間「0日」ってなんなんだろう?って。いや、結婚ってなんなんだろう?みたいに思いました。“結婚したい”っていう思いが強い人っているじゃないですか。今日の収録でも言っていたんですけど、婚姻届を常に持っているのがいいだろうなと思いました。もうそれだけの思いがあるんだから、いつでも(結婚への)準備をしてるっていうのは間違いじゃないんじゃないかなと。
…いや、わかんない(笑)。もういろんな人たちの話を聞いているからそう思っちゃってるのかもしれないけど、本当にこれ(=婚姻届)を持っていればいいんじゃないかって(笑)。
映画とか、おもしろいストーリーはいっぱいあるけど、そうじゃなくても、一人ひとり、生きている人間それぞれにすてきなエピソードがあって、映画になるぐらいのストーリーの中でみんな生きてるんじゃないの、って思っているんです。そんな僕からすると、この番組に出てくる人たちはみんな映画の主人公のようなおもしろいお話をいっぱい聞かせてくれるから楽しいです。
あとは「普通の仕事をしているのに大バズり!カッコいい&かわいい人大集合」。普通の職業なのにSNSでバズってる人の中には、「月々300万円稼いでる」っていう人もいて、あれがもう信じられなくて、本当なの!?って。どういう仕組みなんだ?って聞きたくなるけど、結構いるんですね、いま。
――過去の放送でもそういう方が結構いらっしゃいましたよね。
香取:そう、よく普通にしていられるなと。インフルエンサーで月々300万円稼いで、普通にいられるってすごくないですか?僕はそういう人生ですけど(笑)、そんな人、あんまりいなかったはずなんですよね。それがいっぱい今いるじゃないですか。すごくないですか?どういう顔しているんだろうって。びっくりしちゃう。
――最後の1つは「波瀾万丈!最強シングルマザー大集合」。お子さんたちも一緒にいらっしゃって、とってもかわいらしい雰囲気で収録されていました。
香取:そうですね、シングルマザーの方自身の大変さもいっぱい聞いたけど、その相手の旦那さんだったり、元旦那さんのお話もあるし、そのご両親とか…本当に大変ですよね。でも、今日来た人たちは話せるところまで頑張れたから、話を聞くことができて笑えるところもあるけど、今まさに人に話してられないど真ん中で頑張ってる人たちもいる。その人たちが、もしこの放送を見てくれて、ちょっとでも笑える時間になったらうれしいですね。
――ちょっと前向きになれたら、ということですね。なんだか深いですね。『ななにー 地下ABEMA』の深さがそこにあるような気がします。それこそ先ほどお話しされたいろいろな人生があるというところにも通ずるような。
香取:そうですよね。今後は、失敗した人とも会いたいな。これまでは、SNSで成功したり、なんだかんだ苦難を乗り越えた人たちだったけど、失敗してる人たちもきっとすごいことになってそう。「月々300万」って言っていた人たちが、その後こうなってしまった…みたいな。
※「草なぎ」の「なぎ」は、弓へんに旧字体の前に刀