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“原点”と“進化”が交差するステージ──ヘッドライナーXGの圧巻ライブ『a-nation 2025』初日【ライブレポート】

 東京・味の素スタジアムで30日に開幕した音楽フェスティバル『a-nation 2025』の初日のラストを飾ったのは、世界からも注目を集めるHIPHOP/R&Bガールズグループ・XG。転換中には、ファンにはお馴染みの“狼の遠吠え”が味の素スタジアムに響きわたり、会場の期待感を高めていく。

【画像】2日目のヘッドライナーは浜崎あゆみ!『a-nation 2025』YouTube配信タイムテーブル

 オープニング映像に続いて、1曲目に披露されたのは「TGIF」。メンバーは奇抜なメイクや衣装を封印し、デビュー時を彷彿(ほうふつ)とさせる軽やかなスタイリングで登場し、シンプルながら洗練されたパフォーマンスで一気に惹き込む。CHISAが大胆に髪を切っていたことにも驚きの声が上がり、サビのフォーメーションダンスではスタジアムから大歓声が巻き起こった。

 今回はバンドやダンサーを入れず、メンバーのみのソリッドなステージ。シンプルな編成のぶん各メンバーの存在感が際立ち、XGの原点を思わせるようなストイックな構成に目を奪われる。「SOMETHING AIN’T RIGHT」では火花の演出も加わり、会場の熱気はさらに上昇していった。

 続いて披露されたのは「NEW DANCE」。単独公演でも後半に登場することが多い人気曲が前半に登場し、自然体で楽しそうに踊るメンバーの姿にオーディエンスも笑顔に。HARVEYの“胸ポップ”のダンスも炸裂し、曲の終わりにはメンバーがアドリブでじゃれ合うような場面も見られた。

 MCではJURINが「みんなで一緒に宇宙に行きましょう!」とコメント。そこからは、まさに“宇宙”をテーマにした演出が連続していく。

 「GRL GVNG」では幻想的な照明と重低音が鳴り響き、椅子を使った構成がパフォーマンスの幅の広さを見せつけた。レーザーが交差する演出からつないだ「X-GENE」、そして「WOKE UP」では、COCONAをはじめメンバーたちが代わる代わる繰り出す本格的なラップで観客を圧倒。今年の『コーチェラ』でトリを務めた実績を感じさせる、海外フェス級のパフォーマンスで魅了した。

 「IYKYK」では、「まだまだ盛り上がっていきましょう!」というテンションの高いMCからスタート。フリを揃えすぎず、それぞれが音を楽しむような余裕あるステージで魅せる。一転して「PUPPET SHOW」では、振付をぴたりと揃えて披露。自由さと緻密さの対比が際立つメリハリあるステージングで、会場を釘付けにした。

 MCでは「初のスタジアムライブでうれしい」とHINATAが語り、観客とのコール&レスポンスへ。そこから人気曲「MASCARA」へとつなぎ、トロッコに乗ってアリーナを巡る演出でファンを熱狂させた。さらにそのトロッコ上では「MILLION PLACES」も披露され、美しい歌声と楽しそうな表情が会場中の視線を集めた。

 ステージに戻って披露されたのは「IS THIS LOVE」のピアノバージョン。メンバーが花を手にしっとりと歌い上げるアレンジで、それぞれの高い歌唱力が際立つ構成に。後半には銀テープが舞い、“スーパーMAYAタイム”と呼ばれるMAYAがフィーチャーされたダンスパートでもひときわ大きな歓声が上がった。

 ミディアムナンバーの「LEFT RIGHT」ではレーザーの演出と夜の空気がマッチし、思わずお酒が進んでしまいそうなほどの心地よさが広がる。アウトロでは完璧なシンクロダンスで観客を圧倒した。

 そして、ラストは「SHOOTING STAR」。お馴染みの「XG!」の掛け声とともに始まり、“チル”な雰囲気たっぷりのサビがこの夏の夜の空気に見事にフィット。星をかたどった振り付けが映え、ジュリアの高音のフェイクとあわせて夜空には大輪の花火が上がった。連続で打ち上がる花火の下、圧倒的な熱量と完成度を持って、XGのステージは幕を閉じた。

 シンプルな構成ながら、XGらしさを余すことなく体現した圧巻のステージ。まさに“原点回帰”と“進化”を同時に感じさせる、トリにふさわしいライブだった。

 『a-nation 2025』はあす31日も開催。超ときめき宣伝部、NCT WISH、GENERATIONS、Da-iCE、TRF、Hey! Say! JUMP、浜崎あゆみなどが出演する。各ステージの模様は同フェスの公式YouTubeチャンネルで生配信される。