「イ・ジョンソクが選んだ作品ならば、一見の価値がある」と言われるほど、作品を選ぶ目が優れた俳優として有名なイ・ジョンソク。新ドラマ『瑞草洞<ソチョドン>』でも新たな魅力を見せている彼。本記事ではそんなイ・ジョンソクの更なる沼に浸るおすすめ出演作『瑞草洞<ソチョドン>』、『ロマンスは別冊付録』、『ビッグマウス』をご紹介します!
【動画】キスまちヒロインをじらす…ドキッとせずにはいられないイ・ジョンソク
■『瑞草洞<ソチョドン>』
『ビッグマウス』以来のドラマカムバック!ということで、これまで多様なジャンルでヒットを飛ばし、「ドラマ不敗神話」を誇ってきた彼だけに、期待値MAXだったんですが、いやぁ~今回もアタリでございます。序盤から面白すぎる…!
本作は、ソウルの法曹タウン・瑞草洞を舞台に、法律事務所で働くアソシエイト弁護士(アソ)たちの成長、友情、恋愛を描くリーガルヒューマンドラマ。法廷で緊張感ある頭脳戦を繰り広げている弁護士たちが、ランチタイムにはそれぞれ食堂に集まり、食べて喋って、1日のストレスを解き放つ…。そんな「ア弁ジャーズ(アベンジャーズ+弁護士)」の5人組。
皆さんこのストーリーにどこか心当たりありませんか…?そうです!製作陣は全然違うんですけど、『賢い医師生活』弁護士verっぽさが!さらに現役弁護士が脚本を執筆したことで、法律事務所のリアルな日常や事件が描かれているのが、昨年ヒットした『グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~』っぽさもあって、絶妙に最近のトレンドを抑えた感じが良い!
法廷ドラマの面白さはもちろん、ア弁ジャーズチームのランチタイムがまた癒しなんです…!イ・ジョンソク演じるジュヒョンをはじめ、情熱的で正義感が強い新人弁護士カン・ヒジ(ムン・ガヨン)、明るくムードメーカー的な存在のペク・ドンヒ(カン・ユソク)、ユーモアと大人な魅力があふれるキム・スジン(キム・ミンギョン)、お調子もののイ・テホ(チェ・ヒョンジン)とクセ強メンバーが勢ぞろい!
イ・ジョンソク演じるジュヒョンは、9年目のアソシエイト弁護士として、理想や情熱よりも「会社員マインド」を持つ現実的なキャラクター。スーツ&メガネでキメた最強ビジュアルで、法廷での流麗な弁論や冷静な分析力で“デキる男”の一面を見せつつも、「働きたくない」といったセリフを放つなど、どこか等身大で人間味のあるギャップが沼ポイント。
ジュヒョンは、ムン・ガヨンが演じるヒジと香港での偶然の出会いから、瑞草洞の法律事務所「ハンバダ」で再会したことで、この2人のロマンスが動き出します。ド派手な愛の告白や急展開はないけれど、日常の小さな瞬間に心が通い合う描写が妙にリアルで、“焦れキュン”の連続!
自然で人間味あるキャラなだけに、ロマンスの方も超絶リアルで余計にドキドキを誘うわけです。キスシーンはもちろん、ふとした眼差しやしぐさにときめいてしまいます。さすがの“メロ職人”(恋愛感情を表現するのに長けた俳優)っぷりにとろけてしまう必見の一作です。
▼配信情報
『瑞草洞<ソチョドン>』U-NEXTにて独占配信中
■『ロマンスは別冊付録』
これまでジャンルものの作品が多かった彼が、初の純粋なロマンスに挑んだのが、『ロマンスは別冊付録』。彼が演じる激甘年下男子の魅力に、抜け出せないほど沼ってしまう一作です。
本作は、記録的な若さで編集長の座についた天才作家チャ・ウノ(イ・ジョンソク)と、夫と離婚して、どうしても仕事が欲しい、シングルマザーの元人気コピーライターカン・ダニ(イ・ナヨン)。幼い頃から親しい姉と弟のような関係の2人が、共に暮らすことで、お互いに愛の感情を感じるようになるというロマンスドラマ。
年上女性と年下男子の鬼キュンロマンスはもちろんですが、結婚、出産、離婚を経て再起を図る女性の再就職の難しさや苦悩、そして成長を深く掘り下げて描いているのも本作の大きな見どころ。ヒロインをはじめ、さまざまな事情を抱えながらも、出版社で働く人たちの人生が丁寧に描かれているので、登場人物全員に感情移入して、観終わる頃には全員が大好きになっているはずです…!
『ロマンスが必要』シリーズと『恋愛の発見』、『都会の男女の恋愛法』などを手掛け、名実共にロマンス専門作家として有名なチョン・ヒョンジョン作家作なので、恋愛が本に例えられていたり、心にじんわり染み込むような詩的なセリフが各所で登場したりするのもすてきなポイント。キュンとして、ジーンとして、心が温かくなる、そんな一作です。
そしてそして!なんといってもイ・ジョンソク演じる年下男子の破壊力たるや…!ウノは出版社の最年少編集長で、仕事では知的でカリスマあふれる完璧な男性。なのに、家に帰ればダニ(イ・ナヨン)に対して甘えん坊で無邪気な「年下男子」の一面を織り交ぜてくる…このギャップがたまらんのですよ。ダニに対して嫉妬したり、甘えるシーンは鬼キュン必至!
しかも幼なじみとしてダニを長年そばで見守ってきたウノだからこその、さりげない優しさや深い愛情が随所で光っているのがまたキュンポイント。ダニが困難な状況にあっても支え続けるという、ドストレートな愛にガッツリ心捕まれるはず。キュンと癒しの塩梅が絶妙で、彼に沼って抜け出せなくなること間違いなしです♪
▼配信情報
『ロマンスは別冊付録』Netflixで配信中
■『ビッグマウス』
彼が除隊後復帰ドラマに選んだ『ビッグマウス』は、勝率はわずか10%、口が達者なせいで「ビッグマウス(ほら吹き)」と揶揄される3流弁護士パク・チャンホ(イ・ジョンソク)が、やってもいない罪の濡れ衣を着せられ、一夜にして人生が揺れ始めるクライムミステリードラマ。
イ・ジョンソク演じる主人公チャンホは、偶然引き受けた殺人事件の真相に迫ると、突然彼が闇の世界を支配する天才詐欺師「ビッグマウス(Big Mouse)」であるという偽の証拠により逮捕されてしまいます。彼は刑務所で生き残るため、そして家族を守るために天才詐欺師“ビッグマウス”になりすまし、金と権力に支配された上流階級の腐敗を暴きだそうと努力することになります。
闇世界の帝王「ビッグマウス」は誰なのかという謎が物語の軸となります。さまざまな人々の裏切りや思惑が交錯し、全員が疑わしく思えてくるうえに、主人公チャンホまでもが「本当にビッグマウスなのでは?」と思わされる巧みな脚本に見事に騙されてしまいます。刑務所内の権力争いや特権層の陰謀が絡みあう予測不可能な展開は、ハラハラドキドキの連続…!
そして本作を支えているのは、イ・ジョンソクの圧巻の演技力。普段はちょっと情けなくて、妻ミホ(ユナ)の前では、キュートでロマンチスト夫なのに、混乱と絶望と怒りで覚醒し、暗黒の世界の帝王へと黒化していく彼の巧みな表情演技に魅了されてしまうはず。弱々しい三流弁護士から頭脳と度胸を駆使して逆境を切り開く姿への変貌は必見です!彼の演技のすごみに改めて感服してしまう一作です。
▼配信情報
『ビッグマウス』ディズニープラス スターにて独占配信中
(文:Dramawriter Nana)