アメコミ史上最も歴史のあるヒーロー、スーパーマンの完全新作映画『スーパーマン』が、本日(11日)より日米同時公開。本作の日本語吹替版に、歌手・俳優・声優のささきいさおが出演していることが明らかになった。ささきは1978年~87年の間、クリストファー・リーヴが演じた初代スーパーマンの日本語吹替キャストを務めており、1987年に劇場公開された『スーパーマンIV 最強の敵』以来、約40年ぶりにスーパーマンの世界に帰ってきた。
【動画】『スーパーマン』日本語吹替版超<スーパー>予告
ジェームズ・ガン監督が手がけた完全新作の本作。普段はクラーク・ケントとして大手メディアであるデイリー・プラネット社の新聞記者として平凡に働き、その正体を隠すスーパーマンを演じたのは、デイビッド・コレンスウェット(吹替:武内駿輔)。
ささきが演じるのは、スーパーマン/クラーク・ケントの地球での育ての父親であるジョナサン・ケント(ジョン)。スーパーマンの行動の指針となる非常に重要な人物だ。
ささきは今回のオファーについて、「僕はもう『スーパーマン』に出たり関わったりすることはないだろうと思っていたところでお話をいただいたので、『何の役?』と聞いたらお父さんだと。しかも、クリプトン星の実の親(ジョー=エル)ではなくて、地球のお父さんと聞いて、今までやったことのないような役だったので驚きました」と振り返った。
また、故郷で息子の活躍を見守るジョナサン役を演じる上でこだわった点について、「田舎っぽく出来るといいなと思いつつ、僕がやるとどうしても都会的になってしまうので苦労しましたが、『地球の親ってこういう考えなんだよ』という優しい気持ちや、親としての信念のようなものを、あまり押しつけがましくなく出せるといいかなと思いながら演じました」と明かした。
1983年に『スーパーマン』吹替版がテレビで放送された当時から、クリストファー・リーヴが演じるスーパーマンの声を担当してきたささきは、「スーパーマンは子どもの頃から憧れの存在で、幼いころにまずはコミックでスーパーマンを知って、それから実写のスーパーマンを観て。機関車よりも速くて強くて、かっこいい。そしたらいきなり僕がスーパーマンをやることになって、『えっ!僕がスーパーマン!?』と思ったのをよく覚えています。クリストファー・リーヴは僕にとって忘れられない役者なんです。本当に素晴らしい役者さんでした」と、スーパーマンへの強い想い入れを明かす。
「いろいろなスーパーマンを見てきましたが、今回新たにスーパーマンの物語が始まるというのを知った時はびっくりしましたね。僕自身とても期待していますし、本当にじっくり観るのが楽しみです。そして、こんな素晴らしい作品に関わらせていただいたので、本当に楽しみたいです。スーパーマンはやっぱりヒーローの王道と言える存在ですからね。何度観ても面白いので、ファンの皆さんもぜひ楽しみにしていてください」と、熱いメッセージを寄せている。
あわせて解禁されたのは、ささきが演じるジョナサン・ケントの声も聞こえてくる日本語吹替版 超<スーパー>予告。劇中ではスーパーマンを“希望の象徴”として支持する人々がいる一方で、誰にも止められない無尽蔵なヒーロー活動を理由にスーパーマンを“人類の脅威”とみなし反発する人々による批判がスーパーマンに降りかかる。
ただ「目の前で傷ついている人を救いたい」というシンプルで力強い願いの元 人々の平和を守り続けるスーパーマンだが、SNSで叩かれ、市民にゴミを投げつけられ、強敵を前に自分の信念がゆらいでしまう…。そんなとき、育ての父・ジョナサンによる「お前の選ぶ道、お前の行いが、お前が何者かを決めるんだ」という言葉によって、スーパーマンは再び立ち上がる――。目の前で傷つく人を決して見捨てない、“希望の象徴”スーパーマンへの期待がますます高まる映像となっている。