俳優・歌手の草なぎ剛が、日本テレビの音楽番組『THE MUSIC DAY 2025』(7月5日生放送 後3:00~10:54)に出演することが決定した。2018年に亡くなった恩人・大杉漣さんへ感謝の思いを込め、大杉さんの形見として譲り受けたギターで斉藤和義と共に「歌うたいのバラッド」を弾き語る特別企画に登場する。
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2013年、舞台『二都物語』で共演していた草なぎと大杉さん。大変な現場でも常に“自然体”だったという大杉さんは舞台の合間に、楽しそうにギターを弾く姿に憧れて草なぎも当時39歳にして全くやったことがなかったギターをゼロから始めた。以来、大杉さんと共演した時は一緒にギターを弾き、大杉さんも草なぎの上達する姿を心から喜んでいたという。ギターを通して、交流を深め、草なぎにとって大杉さんは“父親のようでもあり、時に友達のような存在”となっていった。
2017年、取り巻く環境が大きく変わり“人生の転機”を迎えていた草なぎを大杉さんが初めてプライベートで誘った。それは草なぎが大ファンだった斉藤のライブだった。そのライブで草なぎの心を強く揺さぶったのが「歌うたいのバラッド」。この曲は、草なぎにとって大杉さんとの思い出の歌となり“わたしの歌”になったそう。元々親交のあった大杉さんから紹介され、斉藤と連絡先を交換。大杉さんがきっかけでギターを始め、大好きだったアーティスト斉藤との新しい縁もつないでくれた。
そして2018年2月21日。天国へ旅立った大杉さん。今回の『THE MUSIC DAY』では、草なぎと大杉さんの知られざる交流秘話、そして亡くなって2ヶ月後に行われた「大杉漣お別れの会」で草なぎが述べた弔辞の映像を初公開。大杉さんが愛用し、ご家族から譲り受けたギターで、草なぎが「歌うたいのバラッド」を斉藤和義と弾き語る。
■草なぎ剛コメント
――ギターを始めたきっかけ、大杉さんとの関係について教えてください。
草なぎ:舞台の楽屋で大杉さんがギターを弾いてたんですよね。すごく素敵な音色が聞こえて。それがすごくカッコよく聞こえて。余裕があるように見えたんですよね。僕は芝居で頭がいっぱいいっぱいになってるのに。いい意味で心に余白を持つようなことが大事なんじゃないかって思わせてくれた瞬間っていうか。その自然体な姿を見て、影響されたっていう感じでしたね。なんか俺もやりたいなみたいな~笑。それがやっぱり一番大きかった。ギターを始めたきっかけは。
――斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」は草なぎさんにとって、どんな楽曲ですか?
草なぎ:やっぱり、大杉漣さんにオーバーラップするというか。「本当のことは 歌の中にある いつもなら照れくさくて言えないことも」「今日だって あなたを思いながら 歌うたいは唄うよ」という歌詞が好きで、この歌詞を通して「漣さん、好きだよ!」って言えることもそうだし、照れくさくて言えないことが歌詞の中に全部入ってて。なんか、すごい歌だな…って。僕としては、ラブソングを超えた、一人の人間を愛する歌。
――大杉漣さんから譲り受けたギターは草なぎさんにとってどんな存在ですか?
草なぎ:大杉さんのご家族から戴いたギターを弾いていると、漣さんが亡くなった悲しみから、少し遠ざかることができたというか。「そうずっと悲しんでもいられないんじゃないの、ツヨシ君!」って漣さんに言われているような…漣さんの気持ちみたいなモノが自分の中に生まれて、悲しみを克服していったというか。漣さんが実際に長く使われていた漣さんの温もりみたいなものをギターから感じられるから、ちょっと安心するし。なんかこう、共に生きている感じがして、心強いっていうか。いつも本当に見守ってくれてんじゃないかなと思って。魂が宿ってる…っていうか。あの、漣さんを思い浮かべると不思議と力が湧いてきて…。