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ミュージカル『ISSA in Paris』主演に海宝直人 岡宮来夢も出演 小林一茶の「空白の10年」を描く

 俳人・小林一茶の若き日の10年を描くミュージカル『ISSA in Paris』が上演されることが決定。2026年1月に東京・日生劇場、2月に大阪・梅田芸術劇場、愛知・御園座で上演される。

【画像】ミュージカル『ISSA in Paris』ティザー

  世界中で「HAIKU」として知られている日本の文学の文化の一つ、「俳句」。小林一茶は日本人なら誰でも知っている有名な俳人だが、小林一茶と名乗るまでに「空白の10年」があった。本作は現代と過去を交錯させながら、小林一茶の知られざる10年を大胆かつファンタジックに描くオリジナルミュージカルとなる。

 本作を手掛けるのは『ナイン』『タイタニック』でトニー賞の最優秀作詞作曲賞を2度受賞した、ミュージカル界の巨匠モーリー・イェストン。日本文学にも造詣が深く、学生時代には日本文学のハイレベルな翻訳を学んだ。特に興味を持ち、感性に響いたのは小林一茶の「露の世は露の世ながらさりながら」という俳句。愛しいわが子を失った一切の深い悲しみ、諦めきれぬ思いを、最小限の言葉で最も深く表現し、その俳句に感銘を受けてモーリー・イェストンの『ISSA in Paris』創作が始まった。脚本・訳詞にはディズニー映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』の訳詞をした高橋知伽江が務める。

 演出は、同じモーリー・イェストンの作品でもあるミュージカル『ナイン』にて第28回読売演劇大賞最優秀演出家賞と第42回松尾芸能賞優秀賞演劇部門を受賞し、モーリーからの信頼も厚い藤田俊太郎が務める。主人公のシンガーソングライター・ISSAこと海人(かいと)を演じるのは、ミュージカル『イリュージョニスト』など数多の舞台で主演を務めた海宝直人。そして、若き日の小林一茶を、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『1789-バスティーユの恋人たち-』にて主演を務め、ミュージカル界の新星として呼び声も高い岡宮来夢が演じる。

■藤田俊太郎コメント
ミュージカル『ISSA in Paris』。日本語による世界初演のミュージカル誕生の瞬間を演出家として担えることを誇りに、幸せに思っています。敬愛するモーリー・イェストンさんが俳人小林一茶の素晴らしい俳句を元に紡いだ楽曲を初めて聴いた時、こころがふるえました。その美しさと静謐(せいひつ)さ、格好良さ、豊かさに感動し涙しました。そして日本の美学と、西洋の音楽が見事に重なり合って俳句の世界が劇場に広がる様を想像することができました。心から信頼する脚本・訳詞の高橋知伽江さんを始め、すてきなカンパニー、クリエイティブスタッフとの仕事。海宝直人さんが海人役に込める魂の言葉、歌を想うと今からけいこすることがとても楽しみです。新しい感性が煌めく岡宮来夢さん。尊敬する役者の皆さんと丁寧な創作をしていきたいと考えております。この作品は現代に生きるわたしたちの喜怒哀楽に寄り添い、海人やISSA、一茶の存在を通して優しさや、温かさを与えてくれます。多様な音楽の中、ファンタジーという枠組みを超えて、物語で描く真実。親愛なるお客様を劇場でお待ちしております。

■ストーリー
現代の東京に住む、シンガーソングライターISSAこと海人。海人は突然の母親の死にから立ち直れず、呆然自失になっていた。そんな中、命のはかなさをうたった小林一茶の「露の世は露の世ながらさりながら」の句が脳裏に浮かぶ。

また、海人の母は、一茶には消息不明とされる「空白の10年」があり、その期間、鎖国の日本をひそかに抜け出してパリへ行っていたという仮説をたてていた。海人は天才俳人が日本で小林一茶と名乗るまでの「空白の10年」に一体何があったのかを突き止めるため、そして自分自身が前に進むためにパリへ旅立つことを決める。海人はパリに行き、何を得るのか。

そして、小林一茶の10年には何があったのか。2人の青年が時空を超え、パリで出会う、ファンタジー・ミュージカル。