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スーパーで買ったニンニクを植えて8ヵ月後…想定外の部分に“赤ちゃんニンニク”出現「そんなところに!?」「興味深い!」

 スーパーで購入した青森産ニンニク、スペイン産ニンニク、種用・無臭ニンニクの3種類をペットボトルで8ヵ月栽培し、それぞれの違いを検証した動画に418万再生の反響があり、「え…?そんなところに赤ちゃんニンニクが?」「栽培に8ヵ月もかかるなんて知らなかった」「ペットボトルでも育つんですね!」など驚きの声が寄せられている。投稿者で家庭菜園家“しばみゆ”さん(@shibamiyu111)にニンニクの再生栽培について話を聞いた。

【画像】「そんなところに?」赤ちゃんニンニクの全貌とは…?

■赤ちゃんニンニクの正体は…「むかご(珠芽)」

――2年前に投稿されたYouTube動画『【スーパーで売ってる高級ニンニクが一生食べられる】しかも虫が寄り付かない!』が反響を呼び続け、今でも多くのコメントが寄せられています。

「まさか、こんなに多くの方の目に留まるとは思ってもみませんでした。再生数の伸びや、温かいコメントの数々に私自身とても驚いており、感謝の気持ちでいっぱいです。また、今回改めて感じたのは『みなさん本当にニンニクが好きなんだな!』ということですね(笑)。ニンニクは家庭でもよく使われる食材ですが、どうやって育つのか意外と知られていないということも実感しました」

――実際に栽培されてみて、最も驚かれたことはなんでしょうか?

「一番驚いたのは、ニンニクが分裂して増えていくような成長の仕方をしたことです。芽が出て葉が伸びていくだけかと思いきや、土の中ではしっかりと球根が育ち、さらに茎の途中に“赤ちゃんニンニク”ができるなんて…本当に生命の神秘を感じました」

――個人的にも、普段、スーパーで目にしているニンニク(球根)部分とは別に“赤ちゃんニンニク”ができることが一番の驚きでした。

「”赤ちゃんニンニク”は『むかご(珠芽)』と呼ばれる部分で、動画内では『種ニンニクになる』と紹介しましたが、本来は生殖的な増殖を担う側のものだそうです。国産ニンニクでは茎の途中に、無臭ニンニクでは球根の上部にできることが多いですが、すべてのニンニクにできるわけではありません。環境や栄養状態、品種によっても差があるので『できたらラッキー』ぐらいに思ってもらえると良いかと思います」

――国産・スペイン産・無臭と3種類のニンニクで検証した点も興味深かったです。

「どれが一番育てやすいのか、私自身も興味があったのでこの機会に比較してみました! 見てくださる方にも『自分に合ったニンニクの選び方』が分かるような動画になっていたら嬉しいです」

――スーパーで購入しているだけでは、分からない違いですね。

「見た目はほぼ一緒のニンニクなのに、でき方が違うのは興味深いですよね。また、これは視聴者の方から教えていただいたのですが、無臭ニンニクは“ニンニク”と言いつつネギの仲間なんだとか…! 動画投稿を通じて、視聴者の方からいろいろなことを教えていただく機会も多く、いつもとても勉強になっております」

■ニンニクの再生栽培、その魅力は「食べるだけでなく、育てて楽しめること」

――改めて、ニンニクを使った再生栽培の魅力について教えてください。

「最大の魅力は『食べるだけでなく、育てて楽しめること』です。収穫まで毎日たくさんの変化を見られるので、植物と対話しているような感覚も楽しめます。また、ペットボトルを使った再生栽培であれば、ベランダなど少ないスペースしか使えないご家庭でも気軽にチャレンジできるかと。ニンニクは葉も食べられるので、途中経過も無駄にはなりません」

――実際に「やってみたい!」とのコメントも多数ありました。栽培に挑戦してみたい人に向けて、アドバイスや注意点がありましたらお願いします。

「水栽培からはじめる場合は、カビに注意して、こまめに水を替えてください。そして根が出たら、なるべく早めに土に植え替えること。根が痛んでしまうと成長が止まりやすいので、注意してくださいね。植え始める時期は秋(10〜11月ごろ)が理想で、春から始めた場合は収穫ができないこともあります。ちなみに、冬の間は枯れたように見えますが、春になると再び元気になりますので慌てずに! 肥料はあまりいらないかと思います」

■家庭菜園の楽しさを実感できる、初心者におすすめの野菜とは?

――ほかにも多数の家庭菜園に挑戦されているしばみゆさん。初心者におすすめの野菜がありましたら、理由とともに教えてください。

「私のおすすめは『ミニトマト』と『サニーレタス』ですね。ミニトマトは失敗が少ないので、最初の成功体験を得るのにとても良い野菜だと思います。だんだん色づいていく姿にわくわくしますし、収穫を楽しめる期間も長く、食卓に彩りを与えてくれますよ。可愛らしい見た目なので、家庭菜園の楽しさを実感できます」

――サニーレタスがおすすめの理由は?

「サニーレタスは、種から育てても約1ヵ月という早さで収穫でき、すぐに成果を得られるのが良いところです。ほかにも、『ジャガイモ』や『サツマイモ』は収穫したときの満足度が高いので、もしも家で芽が出てしまったら、捨てずに植えてみて欲しいと思います」