韓国の7人組グループBTSのJ-HOPEが5月31日、6月1日の2日間にわたって、京セラドーム大阪での単独ワールドツアー『j-hope Tour 'HOPE ON THE STAGE' in JAPAN』日本公演を開催した。
【ライブ写真】美しい姿…幸せそうな表情のJ-HOPE
ドームに鳴り響く「J-HOPE!J-HOPE!」の声援の中、赤い衣装をまとい、圧倒的な存在感でステージに現れたJ-HOPEは「What if…」「Arson」などの初のソロアルバム『Jack In The box』の収録曲を相次いで熱唱。音、映像、照明が緻密に交差する演出と生バンドの迫力が、観客を一気にJ-HOPEの世界へ引き込んだ。
カリスマあふれるステージを見せた後、にこやかな表情で「まいど大阪!きょうの雰囲気、最高ですね」と語りかけ、「ここが海外公演の最後の都市です。ここで皆さんと一緒に過ごせて本当に光栄です。最高の時間を過ごしましょう!」と流ちょうな日本語で意気込んだ。
中盤ではスペシャルアルバム『HOPE ON THE STREET VOL.1』の世界が広がる。「on the street(solo version)」では、LEDに映し出された“道”をJ-HOPEが歩くと、天井から多数の黄色い紙の蝶が舞い降りる演出が加わった。観客はその幻想的な光景に見入り、宙を舞う蝶に手を伸ばしながら、その一瞬を心に焼きつけた。さらに、J-HOPEは自身のルーツであるストリートダンスの真髄を余すことなく披露。卓越した表現力と圧巻のパフォーマンスで、観客の心を強く揺さぶった。
続く「Sweet Dreams(feat. Miguel)」では雲間を漂う幻想的な演出、「MONA LISA」では画面に映し出された観客の顔が次々と名画に変わっていくという遊び心と革新性が共存するステージに、歓声と感嘆が交差した。
終盤、アリーナ席の中央に設置されたセンターステージで「MIC Drop -Japanese ver.-」「ペップセ -Japanese ver.-」「Dis-ease」と続くBTS楽曲のメドレーが始まると、イントロと共に4万人のARMY(BTSのファンネーム)が一斉に声を上げた。完璧にそろった掛け声がドームに響き渡り、会場全体は感動のクライマックスへと突き進んでいった。
J-HOPEは、感慨深げに会場を見渡し、「全部みなさんのおかげです。ツアーが始まった時は、この瞬間が来るなんて想像もつきませんでした。大阪で公演する日が来るのは、ずっと先だと思っていました。でも、その瞬間がやってきました。京セラドーム大阪で海外公演を締めくくることができて、本当に光栄です。自分の人生において今回のツアーは、とても美しい思い出です。そして、忘れられない出来事だと思います」語り、「今回のツアーは、僕にとって挑戦でもあり夢でもありました。世界中からたくさんの愛情をもらっているんだな、と実感しました。本当にありがとう。そして、この京セラドーム大阪に、またいつか戻ってきたいです!」と宣言。「このツアーのためにご尽力くださったたくさんのスタッフにも拍手を!何よりも、この場にいらっしゃるARMYのみなさんが主人公です!とてもとても幸せです。二度と戻らない瞬間だと思って、体が壊れんばかりにやってきました。本当にどの公演も」と、言葉を詰まらせ、涙をこぼした。
そして、大きく息を吐き、「本当に死に物狂いでやってきました。本当に大切な公演なので、ここまでがんばってきました。ARMYのみなさん、本当にありがとうございます。アンニョン」とARMYへの感謝の気持ちをかみしめるように伝えた。
アンコールでは、「=(Equal Sign)」「Future」「NEURON(with Gaeko & YOON MIRAE)」を披露。「NEURON(with Gaeko & YOON MIRAE)」ではJ-HOPEの過去のダンサー時代、BTS活動が盛り込まれた映像が映り、「I’ll tell you again/We’ll never ever give up, forever/I’ll say it again/We’ll always be alive to move us」と大合唱が巻き起こった。
海外公演を終えたJ-HOPEは、6月13日、14日に韓国・高陽市でアンコール公演を開催予定。また、13日にはデジタルシングル「Killin’ It Girl(feat. GloRilla)」のリリースも控えている。さらに、7月には『Lollapalooza Berlin』にヘッドライナーとして登場し、その存在感を世界に示し続ける。