映画『Page30』サウンドトラック、世界配信決定 上原ひろみ×中村正人の豪華タッグ

 堤幸彦監督×中村正人(音楽監督)×上原ひろみ(音楽)がタッグを組んだ映画『Page30』のオリジナルサウンドトラックが、29日から世界配信される。

【画像】世界的な注目も高まりそう…!アルバム『Page30 オリジナル・サウンドトラック』ジャケット

 難解な舞台劇を上演するために集められた4人の女優の稽古から舞台本番までの4日間をドキュメンタリータッチで描いた『Page30』。原案・監督を堤監督、エグゼクティブプロデューサーを中村、音楽を上原、脚本を井上テテ(劇団マカリスター主宰)、劇中劇脚本を山田佳奈(劇団ロ字ック主宰)が手がけ、映画、音楽、舞台それぞれの分野のプロフェッショナルが集結した話題作だ。

 音楽監督を務めた中村と、映画『BLUE GIANT』で日本アカデミー賞「最優秀音楽賞」を受賞した世界的ピアニスト・上原が「Page30 Sessions」と題して13バリエーションの音楽を提供。上原のピアノや中林薫平のウッドベースの演奏が、張り詰めた空気感を鮮やかに彩る。

 録音にあたり、上原は音楽が収録されていないラッシュ映像を繰り返し見て、セリフの抑揚まで脳に記憶。その映像を見ながら、まるで1本の映画を通して即興演奏を行うように音を重ねていった。ダイアローグやセリフひとつひとつに反応し、1フレームに至るまで徹底的にこだわり抜いた。役のキャラクターや表情、俳優の呼吸の間にも合わせ、インスピレーションを得ながら繊細な音を創り上げたという。

 録音場所も特別な空間を選択。小劇場で4人の女優たちが歌っているところで生ピアノが響いているような雰囲気を出したいという上原のアイデアで、劇中の小劇場に似たホールをレコーディング会場としてブッキング。臨場感のあるサウンドを実現した。録音を終えた上原は「新しい自分と出会えた」と語っている。

 サウンドトラックには、中村作曲、MAAKIIIの透明感あふれるボーカルをフィーチャーした「始まりの歌 - Page30 - featuring MAAKIII」と「終わりの歌 - Page30 - featuring MAAKIII」を収録。特に「終わりの歌」はDREAMS COME TRUEの吉田美和が“作詩”を担当し、わずか6行の流麗な言葉が、映画を締めくくる重要な役割を果たしている。

 さらに中村自ら「終わりの歌 - Page30 - featuring MAAKIII - Radio Mix -」を再編集。ラジオなどでもオンエア可能な特別版として、オリジナルサウンドトラックと同時に29日に世界配信される。

 映画、音楽、舞台、それぞれの魅力が詰まった『Page30』の世界観を、サウンドトラックからも堪能できる。