『大阪・関西万博ぴあ』(ぴあ/2月27日発売)が、本日29日発表の『オリコン上半期“本”ランキング』の単行本などの一般書籍部門「BOOKランキング」で、期間内39.4万部を売り上げ、首位を獲得した。同ランキングで旅行ガイドジャンル作品が1位を獲得するのは、史上初となった。
【上半期ランキング】『大阪・関西万博ぴあ』に続くのは…BOOKランキングTOP10を発表!(売上部数も)
また、ジャンル別「旅行ガイド」では上半期売上において歴代1位となった。2025/3/10付『オリコン週間BOOKランキング』では、週間2.1万部を売り上げ1位。3/10付~3/24付、5/19付~5/26付で1位を獲得し、通算5週で1位にランクイン。ジャンル別「旅行ガイド」では、通算11週で1位を獲得している。
2位には期間内9.5万部を売り上げ『2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博 公式ガイドブック』(JTBパブリッシング/4月発行)、3位には期間内9.1万部を売り上げ『るるぶ大阪・関西万博へ行こう!』(JTBパブリッシング/5月発行)がランクインし、TOP3が大阪・関西万博関連本となった。
◆『呪術廻戦』シリーズ最終巻が上半期コミック1位に 同シリーズ2作品がTOP3にランクイン
芥見下々氏の人気コミックのシリーズ最終巻『呪術廻戦 30』(集英社/2024年12月25日発売)が、期間内126.2万部を売り上げ、「コミックランキング」で1位を獲得した。2022年度、2024年度に続きシリーズ通算3回目の首位となった。また、最終30巻と同時発売された『呪術廻戦 29』が、期間内123.5万部を売り上げ、3位を獲得。同シリーズ2作品がTOP3にランクインした。
同シリーズは、2018年3月から『週刊少年ジャンプ』で連載開始となったダークファンタジー。主人公の高校生・虎杖悠仁が、ある強力な呪いを持つ「呪物」の封印が解かれたことで、呪いをめぐる戦いの世界へと足を踏み入れていく物語。
昨年9月30日発売の連載誌『週刊少年ジャンプ』44号で最終回を迎え、同年12月25日にコミック『呪術廻戦 29』と最終巻『呪術廻戦 30』を同時発売。『オリコン週間コミックランキング』では、2025/1/6付から1/20付まで、3週連続1位、2位を独占した。
そのほか「コミックランキング」では、堀越耕平氏の人気シリーズ『僕のヒーローアカデミア』の最終巻となる42巻(集英社/2004年12月発売)が、期間内93.8万部を売り上げ、4位にランクインした。 2024年8月発売の『週刊少年ジャンプ』にて物語が完結した。
◆一度は絶版も…有吉佐和子氏『青い壺 新装版』が「文庫」初の1位
有吉佐和子氏の『青い壺 新装版』(文藝春秋/2011年7月8日発売)が、期間内24.1万部を売り上げ、「文庫ランキング」で1位を獲得した。同ランキングで初のTOP10入りにして、著者初の1位獲得となった。
『青い壺』は、月刊『文藝春秋』の1976年1月号から1977年2月号に連載された、全13話からなる連作長編。昭和の高度成長期の日本を舞台に、熟練の陶工の手によって生まれた青磁の壺が幾多の人々の手にわたり、たどっていく数奇な運命を描いた物語。連載終了後1977年に書籍が刊行、1980年に文庫化されるが一度絶版となり、2011年に新装版として復刊した。
2023年に『三千円の使いかた』などの著書で知られる原田ひ香氏が、帯を書いたことなどで話題になり、2024年12月には『NHK NEWS おはよう日本』(NHK)で特集され、2024/12/9付『オリコン週間文庫ランキング』では前週12/2付での100位圏外から、週間3位に急上昇。同年12月に『100分de名著』(NHK)で「有吉佐和子スペシャル」の放送もあり、2025/1/6付では本作初の週間1位を獲得。その後も売上部数を積み重ね、2024/12/9付から2025/5/26付現在まで、25週連続TOP30入りを記録している。
そのほか「文庫ランキング」では、期間内22.9万部を売り上げ、東野圭吾氏の『マスカレード・ゲーム』(集英社/3月19日発売)が2位を獲得。3位には、期間内15.8万部を売り上げ、結城真一郎氏の『#真相をお話しします』(新潮社/2024年7月発売)がランクイン。Mrs.GREEN APPLEの大森元貴とtimelesz・菊池風磨がW主演し、今年4月25日より映画公開された。