第96回アカデミー賞にて世界的な注目を集めた『ゴジラ-1.0』『君たちはどう生きるか』を送り出した才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」による新たな短編作品として『インフルエンサーゴースト』『顔のない街』『ソニックビート』の3作品が完成し、それぞれに出演する豪華キャスト陣が発表された。
【画像】新作短編映画3作品キャスト一覧
発表にあわせて、きょう28日に実施された国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2025のレッドカーペットおよびオープニングセレモニーには、各作品の監督および豪華キャストが登場した。
『インフルエンサーゴースト』には、西野七瀬、本郷奏多らが出演。本作の監督を務めるのは、VFXを駆使した洗練された映像表現を武器に活躍する25歳の新鋭・西山将貴氏。VFXは、第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』にて注目を集めた同じく25歳の白組の若き才能・佐藤昭一郎が手掛ける。
■あらすじ
「これは――本当の私じゃない」
ある日突然、身に覚えのない罪で「炎上」したら?日本を代表するインフルエンサー集団が、火災で命を落とす衝撃的な事件が発生。偶然居合わせた一般人の麻理(西野)はSNS上で犯人扱いをされ、世間の怒りを買う。追い詰められた彼女は、「本当の自分」を取り戻すため、火災現場に向かう――。
いつ、誰が、どんなタイミングで、炎上するか全く予想がつかない現代。
明日のターゲットは、あなたかもしれない。これは、現代を生きる全ての人が無関係ではいられない、炎上の裏側を描く物語。
『顔のない街』には吉田美月喜、香椎由宇らが出演。監督・脚本は、短編映画プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS』にも参加した新鋭・村上リ子氏が務める。本作は、2023年に集英社「少年ジャンプ+」編集部と東宝が共同開催した「東宝×ワールドメーカー短編映画コンテスト」にて大賞を受賞した『顔のない街』を原作とする短編映画作品。
■あらすじ
舞台は近未来の日本。顔を自由に変えられる時代、同じ顔をした人々が街にあふれる社会。“ナチュラルの顔”で生きる大学生・ミサ(吉田美月喜)は、自身の鏡に謎の×マークが描かれていたことをきっかけに、不穏な違和感と不安に飲み込まれていく。やがて彼女はレイ院長(香椎由宇)の経営する有名クリニック「レイ・フェイス・クリニック」の扉を叩き、顔を変えるという選択に向き合うが――。
『ソニックビート』には西垣匠、櫻坂46の山崎天(崎=たつさき)らが出演。西垣は商業映画初主演、山崎は映画初出演となる。本作は、TOHOシネマズ学生映画祭でグランプリを受賞した、2001年生まれの新鋭・関駿太氏(23)による初の商業映画作品。監督自身が、初の商業作品に挑む自身の姿を主人公に重ねて描いた、等身大の青春ストーリー。
■あらすじ
陸上競技大会100m走予選のスタートラインに立った高校陸上部員のイサオ(西)は、極度のプレッシャーから精神世界に閉じ込められてしまう。真っ暗な空間には、怪しい作業員とイサオの記憶を映し出すテレビデオ。陸上部イチ足が速いアキ先輩(山崎)との思い出が走馬灯のように駆け巡る。イサオは過去の記憶と向き合い、走り出すことができるのか――。