今月17日からの先行上映を含む9日間で興行収入16.2億円、観客動員103万人を記録し、華々しい幕開けとなった『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(公開中)。この大ヒットを記念して、30日より入場者プレゼントとして、【M:I】特別ビジュアルステッカーの配布が決定した。
【動画】潜水艦スタントの裏側に迫る特別映像
プレゼントのステッカーは、シリーズタイトル『M:I』の「I」を、最新作で登場するプロペラ機で表現するという斬新なデザイン。しかも機体をよく見ると、映画同様、振り落とされまいと必死にしがみつくトムの姿が!遊び心のあるビジュアルが目を引くステッカーとなっている(数量限定、無くなり次第終了)。
そんな“プロペラ機スタント”と双璧を成す“潜水艦スタント”の裏側に迫る特別映像も解禁となった。
前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』(2023年)から登場した、潜水艦・セヴァストポリ。最新作でイーサンはAI“エンティティ”を打ち負かす唯一の方法を手に入れるために氷に包まれたベーリング海の底に沈む、この“深海の要塞”へと足を踏み入れることとなる。
極限の閉塞感と限られた時間の中でのミッション遂行という制約から、終始息が詰まるような緊張感を醸し出す本シーケンス。クリストファー・マッカリー監督による「イーサンが潜水艦にたどり着いたとき、その一部は水浸しになっていないとしたらどうだろうか」というアイデアが本作きっての複雑で危険なシーンの出発点となった。
さらにそこに、艦内に溜まった水の移動による潜水艦の重量変化を利用し、傾いた海底の上で艦体が転がり始めるという斬新なアイデアも加わった。この前代未聞なビジョンを実現させるため、制作チームはいまだ前例のない挑戦に取り組むことに。
それはヨーロッパ最大規模の水槽を用意し、その中に潜水艦のセットを設置するということ。この深さ32フィート、直径108フィート、容量900万リットルという巨大な水槽の製造には3ヶ月を要し、水を満タンにするだけでも15日がかかるほどの大規模設計。本セット全体となると、水槽、潜水艦、そして潜水艦を回転させるジンバルの完成までなんと2年半もの歳月が費やされたそうだ。
この類を見ないセットについてマッカリー監督は「この潜水艦は、『ミッション:インポッシブル』のシリーズの歴史で最もすばらしいセットとなった」と語る。また、このアイデアは前作『デッドレコニング』から既に芽生えていたようで、まさに、長期的なビジョンと綿密な計画が、この壮大なスペクタクルを可能にした。
トムは、本シーンのために1時間15分もの長時間水中撮影に挑戦。低酸素症のリスクと闘いながら行われる撮影は肉体的に大変ではあったが、最高のパフォーマンスを追求し続けた。いかなるクレイジーなシチュエーションのスタントも、興奮を隠しきれずウキウキしたように挑む姿も印象的なトムも笑顔を封印。「実際に水中に入らないと、ストーリーをプッシュすることができない」と語るトムの言葉からは、彼の俳優としての真摯な姿勢とストイックさ、そして本シリーズへの並々ならぬ情熱が感じられる。
なお、水中で撮影を行うとなると、当然コミュニケーションの壁にぶち当たるが、そこはさすがの『M:I』チーム。本シーンをスムーズに進行するため、そしてトム及びスタッフの安全を考慮するために特殊な手信号まで開発された。これらの努力の積み重ねにより、観客を作品の中に没入させるほどの圧巻のアクションシーンが生み出されたのだ。トムとマッカリー監督のこだわり、そして制作チーム全員の献身的な努力が結実した本シーンは、観る者すべてを映画の世界へと引き込むリアリティと説得力にあふれた出来栄えとなっている。