NHK大阪放送局は、9月8日から放送予定の夜ドラ『いつか、無重力の宙で』の制作開始を発表した。
【写真】「宇宙飛行士になりたい」との夢を追いかけ続けた日比野ひかりを演じた森田望智
高校時代、「一緒に宇宙に行こう」と夢を語り合った天文部の女子4人組。大人になってそれぞれの道を歩む中、ふと忘れていたかつての<夢>と再会した。「超小型人工衛星だったら…今の私たちでも宇宙を目指せるかもしれない…!」。あの頃の自分に背中を押されて、いま2度目の青春が始まる。ごくごく普通の30代女性たちが、いつの間にかそっと手放した〈夢〉を、仲間と共に拾い直す物語となっている。
大阪の広告代理店に勤める“30歳”望月飛鳥役を木竜麻生。主演映画『わたし達はおと
な』では、北京国際映画祭フォーワードフューチャー部門で最優秀女優賞を受賞し、今秋公開予定の『見はらし世代』はカンヌ国際映画祭の監督週間に出品された。高校時代は飛鳥と一緒に天文部を立ち上げ、「宇宙飛行士になりたい」という夢をひたすらに追いかけ続けるも断念し、3 年ぶりに飛鳥の前に現れる日比野ひかり役を森田望智。Netflix映画『シティーハンター』ではヒロイン・槇村香を演じたほか、2019年に第24回釜山国際映画祭「アジアコンテンツアワード」で最優秀新人賞を受賞した。
【コメント】
■木竜麻生
夜ドラ『いつか、無重力の宙で』で望月飛鳥を演じます、木竜麻生です。オリジナルの脚本を読ませていただいた時から、この作品で主演を務めさせていただけること、とてもうれし
く、それと同時にわくわくと緊張に背筋が伸びる思いで撮影に臨んでいます。年齢を重ねれば重ねるほど、得るものと失った気がしてしまうものがあって、それを丁寧に拾い上げようとしている作品だと思います。宇宙という果てしないものへの憧れを通して、大切なものを少しずつ見つけたり、また見失ったりしながらも日々を暮らしていく人々を、どうか肩の力を抜いて見守ってもらえたらと思います。見てくださる皆さんの日常の重力が、ほんの少しでも軽くなりますように。
■森田望智
『作りたい女と食べたい女』以来の夜ドラ、一日の終わりにほっと一息できる大好きな空間に戻ってこられたこと、大変うれしく思います。全編大阪での撮影は初めてでしたが、懐かしいような温かいような活気ある空気を感じながら、一歩一歩丁寧に時間を進めている毎日です。宇宙のように無限大の夢であふれていた“あの頃”。記憶の隅からその時の自分を優しく引っ張り出して、「そんな時もあったなあ」とフフッと口元が緩む。明日一日が少し希望で満たされるドラマをお届けできたらなと思っています。平日夜のささやかな15分。私たちと一緒に夢を追いかけてくださったら幸せです。