突然ですが、「下水処理場」と聞くと、
みなさんは、どんなイメージを持ちますか?
おそらく「匂いが気になる」とか、
「地味な工業施設」といった、
ネガティブな印象をもつ方が、多いのではないでしょうか。
ところが、オーストリアの都市・メルボルンの郊外にある
「ウェスタン処理場」は、
下水を扱っているのにも関わらず、
なんと、およそ300種類もの鳥たちが集まる
「野鳥の楽園」として知られています。
その秘密は、
処理場から敷地内の池や湿地に流れ込んでくる
「水」にあります。
処理された後の水には、
微生物や昆虫たちにとっての栄養分が残っており、
それがエリア内の生態系を支え、
その餌となる生き物たちを目当てに
多くの鳥がやってくるのです。
また、敷地内は乾季でも水が枯れないため、
渡り鳥にとっての貴重な「避難所」にもなっているそう。
そしてなんと、
この下水処理場はその生態的な価値が認められ、
国際的に重要な湿地として
「ラムサール条約」にも登録されています!
人間が汚してしまった水さえも、知恵を絞れば
また“命を潤す”一滴にできる。
そんな豊かで清らかな「循環」を、
世界中に広げていきたいですね。
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