家畜のストレスを減らし、健康的な生活を守る「動物福祉」。
この考え方は、欧米を中心に定着しつつありますが、一般消費者である我々は、この「動物福祉」に貢献できる方法があるでしょうか?
その答えの一つを出したのが、ドイツの大手スーパー「ALDI SÜD(アルディ・ズート)」。このスーパーでは、精肉売り場の陳列をガラリと変えました。
これまでは牛肉や豚肉といった「種類別」に並べていましたが、それらを「飼育タイプ別」に再編したのです。
基準となっているのは、ドイツ政府による5段階の“動物福祉評価”です。
例えば、一般的な飼育方法の肉は「青」、広いスペースで自然に近い環境で育てられた、動物福祉レベルの高い肉は「緑」といったように、棚を色分け。
これにより、消費者は細かい説明を読まなくても、パッと見ただけで「動物に配慮したお肉」を選べるようになったのです。
さらに「ALDI SÜD(アルディ・ズート)」は2030年までに、取り扱うお肉をすべて一定レベル以上の動物福祉に配慮したものに切り替える目標を掲げています。
このように、企業側が「見える化」して商品を選びやすくしてくれることは、私たちが日々の買い物で未来を変えるための、大きな手助けとなるはずです。
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【今日の1枚】
民家の建物で飼われている牛の親仔。
飼っているのはこの2頭だけ!
畜産では、家畜小屋の中で
たくさんの個体を収容していることが
多いですが、やっぱり広い草原で
のびのび放し飼いしたほうが
動物たちも気持ちいいだろなあ。
「動物福祉」の考え方が
もっともっと定着するといいですね!
また来週!