夏の厳しい暑さ対策として欠かせないエアコン。
しかし、その電力消費は世界的な課題となっています。
この課題に、驚きのアプローチで挑んでいるのが、
シンガポール国立大学の研究チームです。
彼らが開発したのは、
まるで“汗をかく”ようにして、建物を冷やす新しい塗料「CCP-30」。
これを建物の壁や屋根に塗ると、
塗料が太陽光を反射しながら、水分をゆっくりと蒸発させます。
これは汗が蒸発するとき、体が涼しくなるのと同じ原理で、
建物の表面から熱をどんどん奪っていくんです!
また、この塗料のすごいところは、
湿度が高い場所でも、
しっかり汗をかいて効果を発揮できる点。
一般的に、湿度が高いと 汗は蒸発しにくくなりますが、
高温多湿なシンガポールで行われた実験では、
従来の冷却塗料と比べて、建物の表面温度を
最大で「4.5℃」も下げることに成功しました!
さらに、昼間だけでなく夜にも、
日中に蓄えた熱を表面から放出する「放射冷却」の効果を発揮し、
24時間にわたって建物の表面温度を低くしてくれます。
自然の仕組みに学んだ賢い技術が、
これからの猛暑対策の切り札になるかもしれません。
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【今日の1枚】
駅ホームのベンチに座り、荷物を脇に置こうとしたら
座面横に「杖おき」がついているのに
気づきました。
杖だけでなく傘にも便利。
さりげない思いやりを感じられて
気持ちがほっこりしました。
では、また来週!