●1組目のゲストは、渡辺俊幸さん。
作編曲家・音楽プロデューサーの渡辺俊幸さん。
2026年3月に行われる渡辺さん作曲のオペラ
『 奇跡のプリマ・ドンナ ―オペラ歌手・三浦環の「声」を求めて― 』
についてお話をお伺いしました。
「オペラはすべてのセリフをメロディー化しなきゃいけない。
だから重労働です。1年がかりで1作書くっていう感じで」
「映画音楽は監督の作品。監督に喜ばれるように書くんです。
ところがオペラは作曲者の作品なんです。台本をどう料理するか
私の表現したいように自由にやれる。自分の音楽的作品を書ける喜びがあるんです」
「今の自分は管弦楽を書くのをもっともやりたいんです。全編フルオケで書けます、オペラは」
元々ポップスのドラマーから、さだまさしさんの曲のアレンジやバンドリーダーを経て
24歳の時に映画音楽を学ぶため、すべてを辞めてアメリカへ留学されました。
「さださんは将来、管弦楽との仕事もするだろう。でもその時の自分はそこまでの能力が無かった」
「今のうちに力を付けておきたい。映画音楽にもものすごく憧れた」
「留学先で小澤征爾さんの指揮を見て、そこから自分の音楽家人生が大きく変わりました。」
「ポップスは録音して後でバランスをとってCD化する。しかしクラシックは
現場で完璧なバランスが取れていて、生音で音楽が成立してしまう。それに衝撃を受けたんです」
「譜面ですべて書いて、演奏してるときに完璧な音楽を作ってしまうところに本物があるなと感じて」
「ポップスをやってきたことが私の独創性。それと大衆の感覚が良く分かっている。
だから(今回の)オペラと言っても、普通の音楽を大好きな方は絶対楽しんでもらえます」
他にもミュージカルとオペラの違いや、オペラの特徴・楽しみ方、
テレビや映画音楽などの劇伴音楽、さだまさしさんとのお仕事など、
丁寧に教えて頂きました。本当に勉強になりました。
渡辺俊幸さん、ありがとうございました。
●2組目のゲストは、野田幹子さん。
シンガー・ソングライターであり、ソムリエでもある野田幹子さん。
ワインチーズ講師・ワイン会・インターネット等のメディアでワインの魅力や情報を発信しながら、
今までになかった唯一無二のシンガーソング・ソムリエとして活躍中。
そして還暦を迎え、杉真理さんをプロデューサーに
20年ぶりのオリジナルアルバム『Mikkonos-ミコノス』をリリースされました。
「ちゃんとしたものを作るって決めて、及川眠子さんと出会えて
いい曲が3・4曲出来てきたときに、どの曲も評判が良くて
“これはいけるぞ”って思えて杉さんに総プロデュースをお願いしました」
「どこに出しても恥ずかしくない作品になりました」
杉真理さんのレーベル『FOURTH WAVE RECORD FACTORY πレーベル』から
第一弾作品としてCDと、枚数限定のLPがリリースされました。
一誠さんとは38年前のデビューの時からのお知り合い。
今回久しぶりの再会でしたがとても和気あいあいでした。
野田幹子さん、ありがとうございました。
また来週、お幸せに!良いお年を!