●1組目のゲストは、音楽評論家の今井智子さん。
今井さんも執筆に携わった音楽プロデューサー・高久光雄さんの書籍
『 風雲レコードディレクター回想録 』をご紹介いただきました。
『 風雲レコードディレクター回想録 』(シンコーミュージック)
矢沢永吉、南佳孝、ミッシェル・ポルナレフ、アンドレ・ギャニオン、クライズラー&カンパニー…。
どこにもない音楽を目指し、輝きを倍増させたアーティスト達との記録。
2024年5月28日に亡くなられた音楽プロデューサー高久光雄氏が
ミュージック・リポートで連載されていた自伝「あの日、あの頃」を元に再構成。
生前交流のあった関係諸氏にも取材を行ない、個性あふれる音楽プロデュース・ヒストリー。
「高久さんの連載だけではちょっと伝わり切れないところもあって、
当時の事をご存じの方にお話を聞くことで高久さんと言う人がより立体的に見えてきたり、
当時の状況とかが分かるのではないかという思いでお話し伺いました(今井さん)」
「この本を読むと10時間くらい高久さんと会話してるような充実感があり、
もう一度会いたいなという感じがします(一誠さん)」
「こうやってまとめさせてもらうと、彼と話した時間・過ごした時間みたいなものが
より自分でも俯瞰できるというのがあります(今井さん)」
「アーティストとプロデューサー、ガチンコの勝負でいい音楽が生まれることが
この本を読んでわかってもらえる(一誠さん)」
「(高久さんが)音楽に対する情熱をお持ち続けていて、そういう人が
音楽業界を動かしているのだということを読んだ方に感じて頂ければと思います(今井さん)」
最近の押しは「暴動クラブ」というバンドだそうです。
今井智子さん、ありがとうございました。
●2組目のゲストは、音楽ライターの鈴木ダイスケさん。
レコード会社、フリーペーパー編集長を経て音楽や漫画のポップ・カルチャーを中心に
ライター活動をしている鈴木さん。著書『 私的KAN論 』をご紹介いただきました。
『 私的KAN論 』(シンコーミュージック)
2023年11月12日に天へ召されたシンガー・ソングライターKAN。
彼の音楽をデビュー当時から聴き続けてきた音楽ライター鈴木ダイスケさんが
2023年末からnote連載した「私的KAN論(仮)」。
約10万字を全面的に加筆して仕上げた保存版ブック。
「一人のアーティストを1冊書くのは大変。そうとう自分の中で
強烈な想いを持ってないと1冊には凝縮できない」と一誠さん。
「(亡くなったころ)“愛は勝つ”のKAN・・・確かにそうなんだけど、
もっといい曲あるよねって、SNSで “一1日いちKAN”って始めたんです」
「本人が愛してやまない音楽エッセンスが、すごく素直に楽曲の中に出ている
というところがまず、愛おしいっていうか好きなんです」
「そこに圧倒的にカッコ悪い男の話が乗ってくると説得力があるんです」
KANさんに会ってないという鈴木さん。
「本当に縁が無かった。いつか会えるだろう・・・くらいに思ってた。
だから本当に会っときたかったな」
「でも会ってたらたぶん、この本書けなかったかもしれない」
前作『歌謡曲meetsシティ・ポップの時代』も発売中です。ぜひご一読ください。
鈴木ダイスケさん、ありがとうございました。
また来週、お幸せに!
