FM NACK5の第335回番組審議会が、5月13日にさいたま市浦和区内で行われ、片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、安福順二委員(フリージャーナリスト)、石井義行委員(団体職員)、萩原由浩委員(自治体職員)が参加して行われました。FM NACK5からは、片岡尚代表取締役会長、武藤昭代表取締役社長、森口達治放送本部長、廣瀬紀子編成業務部長、横地裕道編成制作次長、金井勇樹編成制作部課長、谷井佳輔編成業務部課長の7名が参加しました。
今回は、2025年5月3日(土曜日)に放送されました「中村橋之助 ぶっかえりNIGHT」を試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。『中村橋之助 ぶっかえりNIGHT』は、これからの歌舞伎界を担う四代目・中村橋之助が
知られざる素顔や歌舞伎界の裏話まで、舞台の上とは違った一面を引き出すことを目指す30分番組です。
委員の皆様から頂いたご意見は次の通りです。
◎アイドル好きな一面など、プライベートトークを中心に構成された番組でしたが、敷居が高く感じられそうな歌舞伎を身近に感じてもらう、という目的は果たせていないのではないかと感じました。30分という短い枠の中で、橋之助さんの魅力を伝えきるのは難しいですが、試行錯誤しながら斬新なコンテンツになるよう精進して欲しいと思います。
◎歌舞伎に縁のないリスナーとの接点を作る試みは面白いと思います。しかし、中村橋之助さんの自由なプライベートトークを流すだけでは不十分に感じます。好きなアイドルの話が出たかと思えば、自身の出演番組の話題に飛び、また別の話になるなど聴きづらい構成も気になりました。
◎普段着のトーク構成ということは理解しましたが、言葉遣いが雑である印象を受けました。個人的なトークが多すぎるため、本人に興味がない層には刺さらない内容だと思います。歌舞伎役者がラジオパーソナリティー、という面白い設定を生かすためにも、様々なリスナーを引き付けるような演出・アイデアが欲しいと思います。もう1名パーソナリティーを入れて、中村橋之助さんが話やすくなるようにすれば、さらに魅力が伝わるのではないかと思いました。
◎橋之助さんを知らないリスナーが楽しめる内容にはなっていないと思いました。包み隠さない本音トークは魅力的ですが、パーソナリティーの魅力が伝わり切らない印象を受けたので、もったいなさを感じました。