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ひろゆき、“推し活”での危険な状況を解説「自分のヤバさに気づかない」

 実業家のひろゆきこと西村博之氏が、“将来の不安なく、自由に伸び伸び生きる”方法を説いた著書『貧しい金持ち、豊かな貧乏人 賢い安上がりな生き方80の秘訣』(徳間書店)を5月1日、発売した。高物価時代を乗り切る方法を「ドケチ王」ひろゆきが納得の理論で展開する同書から、「推し活」にまつわる危険な状況について解説した内容を、一部抜粋して紹介する。

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■推し活では自己点検を忘れずに

 2021年に流行語大賞にもノミネートされた「推し活」。いまやすっかり人々の娯楽として定着した感がある。アイドル、俳優、アニメキャラ、スポーツ選手。僕は推し活にまったく興味はないが、それで日々が潤うというのはなんとなくわかる。推し活仲間とあれこれ語り合うのも楽しいだろう。僕が友だちとわいわいテレビゲームに熱中するのと一緒である。

 でも、たまに推し活にハマりすぎて見境をなくしている人がいる。見ていて心配だ。推し活もゲームもほどほどに楽しむからいいのだ。血眼になってしまえば生活に支障をきたす。推しのライブ遠征や投げ銭(デジタル課金)に湯水のごとくお金を使うような人はヤバい。推し活貧乏まっしぐらである。

 推し活にはSNSコミュニティへの参加が不可欠だ。ライブや握手会の予定、あるいは最新グッズの発売。同じ推しを持つ人をたくさんフォローしておけば、それらのニュースを素早くキャッチできる。

 でもSNSコミュニティは時として情報の「タコツボ化」も招く。似たり寄ったりの価値観のなかにどっぷり浸かっているとフラットな感覚が失われていくのだ。するとどうなるか。チケットやグッズの争奪戦がエスカレートして高額転売されても受け入れてしまう。多額の投げ銭をすることが美徳と化してしまう。でもそんな自分のヤバさに気づかない。コミュニティではそれが普通だからだ。

 推しのためにひたすら出費を重ねたさきに未来はあるのだろうか?ない。心の支えだったはずの推し活に生活を蝕まれて終わりだ。そんな悲惨な目に遭わないためには定期的に自己点検をしたほうがいい。たとえば、毎月どれくらい使っているのかを会社の同僚に話してみよう。それで目を丸くされたら、常軌を逸している証拠だ。

 推し活は、推しのためにあるのではない。自分のためにある。どんな推しに対してもいつかその愛情は薄れる。冷めないスープはないのだ。健やかに楽しく、推し活に励もう。