第265回 番組審議会 報告
2018年 4月
FM NACK5の第265回番組審議会が、4月17日にさいたま市浦和区内で行われ、片岡直子委員長(詩人)、中島祥雄委員(大宮西武ビル代表取締役社長)、PANTA委員(ミュージシャン)、兼高聖雄委員(日本大学芸術学部教授)、高山文子委員(埼玉県県民生活部青少年課・総務企画担当・主幹)が出席して行われました。
FM NACK5から片岡尚代表取締役専務、深川聡放送本部長、森口達治編成制作部担当部長、酒向高幸編成制作部次長の4名が出席しました。
今回は、4月11日(水)24時~25時に放送しました、「小林克也Best Hit USA」を
委員の皆様に試聴していただいた後、ご意見を頂戴しました。
「小林克也Best Hit USA」は、2004年4月から「FUNKY FRIDAY」内の名物コーナーが独立して
スタートした番組です。ロック誕生からずっと音楽を追い続けてきた小林克也だからこそ説得力ある洋楽チャートプログラムです。
委員の皆様からいただいたご意見は次のとおりです。
◎いつになくヒットチャートの音楽に包まれた番組で、正直知らない楽曲が多かったです。克也さんが凄いのは、歌詞の内容からエピソードまで含めどの曲もきちんと紹介していて、1曲ごとコメントに愛情がこもっている所かと思います。時代のキーワードは「コンシェルジュ」だと思っていますので、小林克也さんの番組も「コンシェルジュ」ぶりがとても重要で素晴らしいです。
◎普段音楽はあまり聴かず、特に洋楽は疎いのですが、長く続いているいい番組に言葉は要らないと思いました。音楽と軽快なトークは絶妙でいいですね。
◎「Best Hit USA」は、オープニングのテーマを聴いただけでテンションが上がる番組なので、80年代当時と変わらないキレ、テンションは素晴らしいと思います。ただ洋楽チャートの注目度が低い、今の時代とのミスマッチがちょっと勿体無いです。
今も同じフォーマットで続けていることは意味があり同感できるのですが、当時を知るターゲット層へもっと訴求するには、タイムマシーンのコーナーを充実させた方がいいと思います。
社会的に影響力があった番組を続けることは、NACK5の資産になっていくと思います。
◎英語は学校の先生よりも、小林克也さんから学んだ記憶があります。ただ正直な所、克也さんにかつてのテンポと口回しは無くなりつつある気がします。最近のアメリカのチャートは、ロックが減ってカントリーが多くなった感じがし、この番組に併せて日本の楽曲ベスト20もあったら面白いと思いました。小林克也さんの知識の広さ、ポテンシャルの高さ、安心感が番組の柱になっていて、とても聴き易い番組です。
◎ファンキーフライデーの克也さんの雰囲気と比べると、得意分野の「Best Hit USA」の方が、気合入っている気がしました。ただタイムマシーンのコーナーでは、ポールとジョンの話がちょっと聴きづらい所がありました。私自身、洋楽は間接的に受け止めているジャンルなのですが、小林克也さんの番組を聴くこと自体は心地よく、知識の豊かさを感じる番組でした。