NOW ON AIR
カメレオンパーティー (12:55-16:55)
NOW PLAYING00:00

食べた後の「桃の種」家でも育つ?7ヵ月間の検証動画に「努力がすごい…」「勉強になります!」

 『桃栗3年、柿8年』のことわざ通り、種をまいてから実がなるまで長い年月が必要となる桃。果たして一般家庭で育てることはできるのか…?7ヵ月間かけて発芽検証を行った動画に「努力がすごい…」「勉強になります!」「貴重動画ありがたい」などの声が寄せられている。投稿者で観葉植物の通販サイトを運営する「ブルーミングスケープ」(@bloomingscape)さんに話を聞いた。

【画像】食べた後の桃の種、7ヵ月後にどうなった?

■漢方薬にも使われる「桃の種」、発芽まで7ヵ月間かかった理由とは…?

――「桃の種」の7ヵ月後を収めた動画に反響がありました。まさか、発芽までにあのような様々な過程があるとは…!ひとつずつ詳しく聞きたいのですが、まず「桃の種」というと、食べたあとに目にするあの大きな種の部分を想像していたのですが、今回はその種を割り、中身を使っての検証でした。

「桃を食べたあとに目にする“種”は種殻という外側の殻で、その中に本当の種(種子)があります。桃の種子は『桃仁(とうにん)』と言って、漢方薬としても使用されているんですよ」

――外側の殻がついたままだと発芽しないのでしょうか?

「発芽は可能ですが、硬い殻のままだと、水分や酸素など発芽に必要なものが届きにくくなり、発芽に時間がかかるので、今回は殻から種子を取り出して発芽検証を行いました」

――殻から種子を取り出す際に「手で触らないのがポイント」とのことでした。

「もちろん種子を手で触っても発芽することもあるのですが、雑菌などが繁殖しカビの原因になってしまうこともあります。実は前年にも『桃の種』の発芽に挑戦したのですが、発芽させることができず、種子が溶けてしまいました。今回はできるだけリスクを避けるため、アルコール除菌したハサミを使用し種子を取り出しました」

――そうだったんですね。そして、今回の発芽検証で最も驚いたのが種子を6ヵ月間、冷蔵保存したことです!そもそも、なぜ冷蔵保存が必要なのでしょうか?

「桃の種は、冬の低温を経験することで発芽しやすくなります。低温処理は通常は2~3ヵ月程度が目安とされていますが、今回は『あかつき』という品種の桃が欲しかったので、その桃が手に入ったのが、8月下旬頃でした。そこから種を取り出し、冷蔵庫に入れたのですが、寒い冬の時期に冷蔵庫から出しても、なかなか発芽できないため気温があがってくる時期を待ちました。その結果、8月下旬~2月下旬までの6ヵ月、休眠させることになりました」

――今回は発芽しやすい時期を待っていたため6ヵ月の期間がありましたが、通常でも発芽までに2~3ヵ月かかるんですね。6ヵ月の冷蔵後、さらに1ヵ月間室内で放置し、7ヵ月目にしてやっと発芽した「桃の芽」。現在どのような状況でしょうか? 

「まだ、かわいい芽の感じですが、このYouTubeのコメントの中に、『種から育てた桃が、3年ほど経過した現在、実をつけている』とのコメントをいただき、本当に桃栗3年なんだなあと感動いたしました。今後の成長をゆっくりと見守りたいと思います」

※本動画は育成を楽しむためのもので、育成権者無し(一般)の『あかつき』を使用しています