KinKi Kidsの堂本光一(45)が29日、東京・帝国劇場でミュージカル『Endless SHOCK』大千穐楽を迎え、丸24年の歴史に幕を下ろした。初演から上演されてきた同劇場は来年2月から建て替えのため休館となる。カーテンコールでは、今年出演したキャストがそろい、最後は光一を胴上げでねぎらった。光一は「思い残すことはありません、やりきりました!」と達成感をにじませた。
【写真】お疲れ様でした…!大きなバラ束とくす玉で労われた堂本光一
2000年11月の初演では、当時帝劇史上最年少座長として光一が21歳で同劇場初出演・初主演に。以来、毎年上演し続け、全日程即日完売を毎公演積み重ねてきた『SHOCK』シリーズが、24年の時を経てついにファイナルとなった。上演回数は2128回。代役なしの単独主演舞台としては他に類を見ない大記録だ。
“Show Must Go On!”という言葉の意味を問い続けながら、エンタテイナーのコウイチとそのカンパニーが運命を駆け抜ける姿を描くオリジナル・ミュージカル。愛され続け、この日は現地のほか全国の劇場で行われたライブビューイングは7万人のファンが見届けた。
今年は4・5月に帝国劇場、7月中旬から8月中旬にかけて大阪・梅田芸術劇場、9月に福岡・博多座と、全国をめぐって、142回を上演。同じ数の大きなバラの花束を抱えた光一は、恒例となったくす玉から降ってきた大量の紙吹雪を髪の毛にくっつけたまま、大きな笑顔を見せた。
この日は上田竜也(KAT-TUN)、ふぉ~ゆ~(福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介)、松尾龍(SpeciaL)、松浦銀志、中村麗乃(乃木坂46)、前田美波里らカンパニーの面々が見守り、今年出演した、佐藤勝利(timelesz)や寺西拓人、高田翔、原嘉孝、林翔太、室龍太、Wキャストの綺咲愛里、島田歌穂らも駆けつけ、一人ひとりがあいさつ。異例の60分を超えるカーテンコールで、光一らキャストの名残惜しむ気持ちも感じられた。
再び幕が上がり胴上げが終わったあと、ひとりステージに残った光一は「心・技・体そろってると言いましたけど、やっぱりいろんな部分がボロボロはボロボロです。正直言って…(笑)治します」と満身創痍を認めて、苦笑しながら約束。
さらに「これだけ愛されるものになるとは自分も想像もしておりませんでしたけど、自分にとってはやっぱりエンターテインメントはすごく大事なもので、時には本当にいろんなものを凌駕して、で、命を救うこともあったりもすると言われたこともあります。それをしっかり受け止めて、これからも発信していけたらなと思います。どうか今後も支えていただけたらと思います」と呼びかけた。
続けて「どうもありがとうございました」と感謝を伝えると、惜しみない歓声と大きな拍手が贈られ、光一は「お帰りください(笑)」と照れ笑いしながら観客に退席を促していた。