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堂本剛「こうであるべき」に疑問符 「誰かと誰かを比べるからマイナス」ファンク・ミュージック愛する思い

 KinKi Kidsの堂本剛(45)が2日、大阪芸術大学スカイキャンパス(大阪市・あべのハルカス)で主演映画『まる』(10月18日公開)のトーク&巨大“まる”アート制作イベントに登場し、ファンク・ミュージックへの愛を語った。

【写真】真剣!カラフルな作品の上から○を描く堂本剛

 大阪芸術大学の学生が見守ったトークで、司会者は堂本に「表現者として大切にすること」を質問。すると堂本は「僕はそんなに自分がアーティストだからということで、深くそういう部分では真剣に悩んでこなかったかもしれない」とし、「というのも、自分を生きるだけって答えが出ているので」と重ねた。

 それは、自身の手がける音楽に通ずるという。堂本は「自分と誰かを比べるとか、誰かと誰かを比べるから、誰かがマイナスに見えたりする」とし、ファンク・ミュージックは「誰もがプラス、誰もが魅力的なんだよということが、数分間の中で何度も何度も繰り返される音楽」だと説明。だから「好き」だと明言した。

 堂本の思いは「多様性」にも至り、「いろんな方が多様性という言葉を使っていろんな感情表現をされている時代だと思うんですけど、まだまだ、多様性に対して優しい時代かというと、そうでもないとやっぱり思ってしまう」と明かし、「こういうジャンルの仕事してる人は“こうであるべき”とか“こうであってはいけない”とか」とも語った。

 その上で、学生たちに「いろいろ言われることもあったりするかもしれないと思いますけど、自分の人生は本当に一回しかないので、自分らしい人生に」と呼びかけた。

 イベントでは、映画にちなみ、学生たちとアートを共作。学生たちが高さ2メートル、長さ6メートルに自由な絵を描き、イベント中に堂本が○(まる)をペイントすることで、巨大アートが完成した。堂本は黒の筆をとり、約10分にわたって何重にも◯を重ねた。思わず会場が静まり返った。

 映画『まる』は、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田(堂本)が、ある日、アリに導かれるように描いた○が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になるというストーリー。