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ビッグモーターが新会社「WECARS(ウィーカーズ)」へ 「過去との決別」掲げ元伊藤忠商事役員が新社長就任

 伊藤忠商事と伊藤忠エネクスはジェイ・ウィル・パートナーズとともにきょう5月1日、「株式会社WECARS」(旧商号:株式会社ジェイ・ケイ・エイチ)を発足させ、ビッグモーター及びその子会社のすべての事業を会社分割により承継したことを発表した。

【写真】ビッグモーターとの広告契約を解除した佐藤隆太

 新社名「WECARS」について発表で、「『WE』という言葉には、クルマに関わるお客様や私どものことだけでなく、クルマとともに生きるすべての方々を含んでおります。『WE(私たち)』のつながりで、ひとりひとりの、いろんなクルマの未来づくりに貢献していきたい。さらに、中古車のよりよい未来と、よりよい世界をつくることにも貢献していきたい。そのような大きな志をこの社名に込めました」と説明した。

 WECARSは、伊藤忠商事、伊藤忠エネクス及びJWPの3社が共同して出資し設立。存続会社である株式会社BALM(旧商号:株式会社ビッグモーター)は、JWPが単独で株主となり、分割の対価等を原資として、コンプライアンス違反行為に起因する損害賠償への対応及び融資の弁済等に取り組むこととなる。伊藤忠商事は、他株主2社とともに、新会社の経営に注力する。

 WECARSのコンセプトを「お客様第一」とし、「事業の再建及び今後の成長に向けて、新株主と新経営陣は、強固なガバナンス体制とコンプライアンスを最重視し、『お客様第一』を実現してまいります」とする。

 また、「『過去との決別』の観点から、創業家はもとより、これまでの経営陣を含まない、厳選した適任人材で、業務執行を監視する取締役会と監査役を構成いたします」と伝え、「社内・社外を問わず、取締役・監査役が自己の知見、経験、専門的な視点を以て経営を遂行することで、健全なコーポレートガバナンスの下、コンプライアンス徹底は勿論のこと、意思決定の透明性の向上、変化への適切な対応により、安定的な成長基盤の確立を目指します」としている。

 伊藤忠商事は、伊藤忠エネクスとともに、WECARS経営層から現場にいたるまで人材を投入。伊藤忠商事が英国自動車整備事業や北米建材事業等で培った事業再建のノウハウを最大限活用し、伊藤忠エネクスが給油所、カーディーラーやレンタカー事業等の運営をはじめとした現場力の強みを発揮し、「一体となって一つひとつの事業に丁寧に磨きをかける『ハンズオン経営』を実践してまいります」とする。JWPは、経営管理、コンプライアンスや監査分野を中心に役割を遂行する。

 今回のWECARS発足については、「中古車ビジネスの透明化を実現し、業界の信頼回復、お客様への安心感の提供、従業員の雇用確保と、伊藤忠グループ企業理念である『三方よし』を実現できるものと考えております」とし、「WECARSは、株主、経営陣、そして社員とともに、不退転の覚悟で改革を推進し、お客様を第一に考える組織としてお客様からの信頼を勝ち取るべく取り組んでまいります」と発表した。